『原理講論』には難しい言葉が使われている箇所が多くあります。そのため、意味がつかめなかったり、文脈からしてこうではないかと推測するものの、違った意味に捉えてしまうようなこともあります。そこで、難しい言葉に解説を加えてみました。
[ ]の中は、『原理講論』のページ数と、行数を示しています。一つの言葉に、二つ以上の意味がある場合、『原理講論』で使われている意味のほうに☆印をつけました。反対語は⇔で、参照は→で示してあります。
[48-1]個性真理体(こせいしんりたい)
四位基台を完成した各個の被造物をいう。
[48-1]形象(けいしょう)
表に現れているかたち。
[48-2]象徴(しょうちょう)
主に抽象的ものを表すのに役立つ、それと関係が深い、またはそれを連想させやすい、具体的なもの。
[48-15]立脚(りっきゃく)
よりどころにすること。
[48-15]東洋哲学(とうようてつがつ)
東洋で生まれた哲学。⇔西洋哲学
[48-15]易学(えきがく)
中国の儒教の教典『易経』に関する解釈学をいう。
[48-16]太極(無極)(たいきょく)
中国で、易学から発し、朱子学の宇宙論の中で重視された概念。天地がまだ分かれない以前の宇宙万物の原始。宇宙の本体。万物生成の根元。
[49-5]中和的(ちゅうわてき)
1 中正でほどよく調和していること。☆
2 酸とアルカリの溶液を当量ずつ混ぜるとき、その各々の特性を失うこと。また、等量の陰陽両電気があるとき、電気現象を呈さないようになること。
3 異なる性質のものが融合して、各々その特徴もしくは作用を失うこと。
[49-8]妥当(だとう)
よくあてはまること。適切であること。
[49-15]漢医学(かんいがく)
東洋医学のこと。⇔西洋医学
[49-15]権威(けんい)
その道ですぐれていると認められていること。
[50-1]万有原力(ばんゆうげんりょく)
神は時間と空間を超越して、永遠に自存する。そのための根本的な力、また、被造物が存在するための全ての力を発生せしめる根本的な力をいう。
[50-1]授受作用(じゅじゅさよう)
主体と対象が、良く授け良く受け、生存と繁殖と作用などのための力を発生せしめる作用のことをいう。
[50-1]四位基台(よんいきだい)
正分合作用により、正を中心として、二性の実体対象に立たされた主体と対象と、またその合性体が各々三対象目的を完成したときにできる基台をいう。
[50-3]創造主(そうぞうしゅ)
造物主とも。万物全てを創造した者。
[50-3]自存(じそん)
1 自己の生存。
2 他の何ものにも頼らず、自己の力で生存すること。☆
[50-8]造成(ぞうせい)
つくること。
[51-7]永存(えいぞん)
永久に存在すること。
[51-8]発揮(はっき)
もっている実力や特性をあらわしだすこと。
[51-16]導管(どうかん)
被子植物において、根から吸い取った水分、養分を上部に送る管。
[51-16]師管(しかん)
被子植物において、葉で作られた栄養分などを、水に溶かして移動させる管。
[51-16]維持(いじ)
物事をそのままの状態でもち続けること。
[51-16]生長(せいちょう)
植物が伸び育つこと。
[52-1]生体(せいたい)
生きているもの。また、生きている体。
[52-2]共存(きょうぞん)
二つ以上のものが同時に生存・存在すること。
[52-6]交感神経(こうかんしんけん)
二つある自律神経のうちの一つで、いわゆるアドレナリンという物質を放出し、主に起床時から活動を始め、緊張・興奮状態の時に活発になり、人間が精力的に活動する働きを助ける。
[52-6]副交感神経(ふくこうかんしんけい)
リラックス・休む・眠る・内臓が働く・安心感・くつろぐなどの時に働く、自律神経の一つ。主な働きは体の修復。
[52-10]古今東西(ここんとうざい)
昔から今までと、全ての所。
[53-4]創造本性(そうぞうせい)
創造時に、本来的に備わっていた性質。
[53-5]仲保(ちゅうほ)
一般的には二者の間をとりもったり、和解を成立させることを指すが、聖書においては特に、神と人との間に立つことをいう。
[53-8]回路(かいろ)
通路。道すじ。
[53-9]教訓(きょうくん)
教えさとすこと。また、その内容や言葉。
[53-9]行跡(ぎょうせき)
日々の行い。
[53-14]預言者(よげんしゃ)
神の霊感を受けて神の言葉を語る人。
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