何事もそうですが、本を出版するのも、まず企画があってすべてが始まります。
一般的に出版社で「良い企画」と言われるのは、次のようなものです。
①内容がよく理解できる。
②10人に1人でも熱狂的に支持する人がいる。
③企画担当者が他人任せにせず、自分で売り回ってでもやりたいという覚悟がある。
出版企画は、次のような内容を検討、決定して書籍とされます。
①内容の決定
テーマ内容は本の命。全ての検討項目に優先して最も慎重に。
②執筆者の選定
適切な著者を得るか否かで、企画は生きも死にもする。全く別のものになったりする。
③書名
本の内容を簡潔に的確に表し、人の心をつかむもの。字面・語呂・語調なども注意する。
④判型・装丁・分量
本のサイズ・製本様式・紙・活字サイズ・ページ数などを決める。
⑤定価・発行部数
販売部数を予想し、定価を決める。
⑥発行時期
編集制作に要する期間を想定し、発行時期を決定する。
⑦企画を実現するために最適な編集責任者、担当者を選定する。
これらの一つひとつを吟味することで、今後とも「良い企画」の本を作り続けていきたいと思います。「宣伝しても、悪書は良書にならず!」という格言を胸に秘めながら。
(菅原進)