『原理講論』には難しい言葉が使われている箇所が多くあります。そのため、意味がつかめなかったり、文脈からしてこうではないかと推測するものの、違った意味に捉えてしまうようなこともあります。そこで、難しい言葉に解説を加えてみました。
[ ]の中は、『原理講論』のページ数と、行数を示しています。一つの言葉に、二つ以上の意味がある場合、『原理講論』で使われている意味のほうに☆印をつけました。反対語は⇔で、参照は→で示してあります。
[54-1]正分合作用(せいぶんごうさよう)
神を正として、それより分立して、再び合性一体化する作用をいう。
[54-1]三対象目的(さんたいしょうもくてき)
四位基台の各位が主体の立場に立ち、他の三つの対象と授受作用をなそうとする目的をこう呼ぶ。
[54-5]合性一体化(ごうせいいったいか)
二性性相が一つとなった状態。
[54-8]合性体(ごうせいたい)
二性性相が一つとなったもの。
[55-3]三段階原則(さんだんかいげんそく)
三段階を経て完成するという原則。
[55-6]運行(うんこう)
1 交通機関が決まった道筋を進むこと。
2 天体が定まった軌道を進むこと。
3 物事が一定の道筋に従って進むこと。
[55-12]遠心力(えんしんりょく)求心力(きゅうしんりょく)
物体が円運動するときに作用する力。共に大きさが等しく、方向が反対。遠心力は外側、求心力は中心に向かう。
[56-9]太陽系(たいようけい)
太陽、および太陽の周囲を公転する天体と微粒子、さらに太陽活動が環境を決定する主要因となる空間から構成される領域をいう。
[56-11]公転(こうてん)
ある天体が他の天体の周りの軌道上を、一定の周期で運行すること。
[57-2]陽子(ようし)
中性子とともに原子核をつくる素粒子。
[57-3]原子(げんし)
元素を構成する最小単位。正の電荷をもった原子核とそれを取り囲む電子とから成る。
[57-16]主管(しゅかん)
中心となって管理すること。
[58-1]造化(ぞうか)
天地、宇宙、自然の順行。
[58-1]妙味(みょうみ)
優れた味わい。
[58-2]千態万象(せんたいばんしょう)
様々な変化に満ちた宇宙の存在や現象。
[58-12]相対基準(そうたいきじゅん)
主体と対象が、授受作用を行うために必要な基準をいう。
[58-16]大別(たいべつ)
大まかに分けること。
[59-13]見物者(けんぶつしゃ)
見物人。見学者。見物客。
[59-14]陳列(ちんれつ)
人に見せるために、物を並べておくこと。
[59-14]鑑賞(かんしょう)
芸術作品を理解し、味わうこと。
[59-14]遺物(いぶつ)
昔の物で、現在まで残っている物。
[59-15]因縁(いんねん)
結果を生む直接・間接の原因。
[60-1]合目的(ごうもくてき)
目的にかなっていること。
[60-2]万象(ばんしょう)
あらゆる事物や現象。
[60-3]正体(しょうたい)
1 そのものの本当の姿。☆
2 はっきりとした意識。
[60-10]感応(かんのう)
物事に触れて心が感じ動くこと。
[60-10]陶酔(とうすい)
心をすっかり引きつけられてしまうこと。
[60-10]渾然一体(こんぜんいったい)
すっかりとけ合って区別がない様子。
[60-10]神秘境(しんぴきょう)
人間の知恵でははかり知れない、不思議な境地、あるいはその世界。
[60-13]天宙(てんちゅう)
霊界と地上界を総合した名称。
[60-17]始祖(しそ)
先祖。
[61-1]実体相(じったいそう)
実体のかたち。
[61-3]主管主(しゅかんしゅ)
責任を負って管理・管轄する主。
[61-6]和動(わどう)
一つとなって動じ静ずること。
[61-11]臨在(りんざい)
臨まれること。
[61-16]復帰(ふっき)
元どおりになること。
[62-1]遍在性(へんざいせい)
そこかしこにあまねく存在するという性質。
[62-6]遍在(へんざい)
広く存在すること。
[62-7]生理体(せいりたい)
生命がなく、生活機能をもたない無生物に対して、生命があり、生活機能をもっているもの。
ちなみに、「生体」とは、生きているもの、生物の生きているからだ。
「生体」に似た言葉に、有機体、生物がある。
[63-8]永遠性(えいえんせい)
いつまでもその価値や存在などが失われない性質。
[63-11]輪廻(りんね)
移り変わり変化しながらも、永久に滅びることがないこと。
(1040)