光言社 編集者ブログ

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2024年08月22日

三世代同居はじめました(後半)

 

 祖父母と孫が一緒に暮らす「三世代同居」をして2年。
 前回と今回の2回に分けて、三世代で暮らして義父母に感謝していることを紹介します。

 後半は、「祖父(義父)と孫(子供)」と題して、義父について語りたいと思います。

 義父は、人が訪れると分かれば、フルーツやお茶菓子などを自ら準備し、もてなそうとする情に厚い人です。しかし、平成生まれの私から見ると、昭和気質な部分があり、一緒に暮らしながら時に引っかかる部分もあります。

 ですが、「義父がいて、ありがたかった!」と思ういちばんのタイミングは、夫の帰りが遅い日です。
 義父は会社を引退したのちは、自営で仕事をしており、比較的帰りが早い日が多いのです。(義母は昨年、聖和しました)

 子育て中のママは皆経験すると思いますが、子供と一対一だと夕飯の支度など家事を進めるのはなかなか難しい話です。子供にたびたび呼ばれる私は疲れ、子供も子供で母に構ってもらえずさみしい思いをします。
 そんなときに義父がいてくれれば、子供は構ってもらえるし、私は家事が進み、とても助かります。

 また、夫が残業や仕事に関する試験勉強、会社の飲み会などで帰りが遅い日、時に義父と私と子の3人で夕食を食べることがあります。
 義父も1人で食事をすることにならず、私も子供と2人で食事をすることにならず、うれしく感じます。

 何より、家に誰か頼りになる大人がいるのはありがたい!
 日が暮れ暗くなると、いくら子供が一緒だとはいえ(まだ小さいですし)、心細いものです。2人さみしく夫(父)の帰りを待たずに済むのも、義父のおかげです。

 祖父を好いてついて回る子供のことを見ながら、自分自身の幼い頃を思い出します。
 私はおじいちゃんっ子で、祖父について回るのが大好きだったので、その姿と重なります。

 孫のためにと果物をむいてくれたり、鯉のぼりを上げてくれたりする姿を見て、ほっこりとします。

 昔は、仕事で帰りが遅いうえに、義母が専業主婦だったこともあり、義父は家事を全くしない人だったそうです。しかし、義母が病気になってから、義父はお風呂洗いやゴミ出しなどを担当するようになったといいます。

 その話を聞きながら、きっと義父は現役時代、日々の仕事が忙しくて、平日は子供とゆっくり過ごす時間はあまりなかったかもしれないと思いました。今は、物理的にも精神的にも余裕ができ、子供に当時は与えきれなかった愛を与えているのかもしれない、と思うこともあります。

 祖父母に愛される子供を見ると、私も幸せを感じます。私たち父母には与えられない愛を与えてくれるのが、祖父母の存在だと感じます。

 最後に、身をもって実感した、『祝福家庭』105号「祝福家庭の子育て相談」の蝶野知徳部長の言葉を紹介します。

 祖父母は孫を通して、わが子の幼い頃の姿を思い出すといいます。わが子に対して、「もっと甘えさせて、喜ばせたかった」「じっくり遊んであげたかった」「もっとおもちゃを買ってあげたかった」という心残りがある場合、孫にそのぶんの愛情を注ぐこともあるでしょう。

 毎日の子育てに精いっぱいで、余裕がない父母を、祖父母の愛情が補完してくれる点もあるでしょう。

 養育者の立場から離れて見る孫のかわいさは、祖父母の立場になってのみ分かるものです。これを「無責任な愛」ではなく、「無条件の愛」として受け止めてみましょう。子女がさまざまな愛情を受けて育つことは、良いことです。

 このように祖父母の愛を感じさせてくれた、「三世代同居」に感謝です。

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