少し前になりますが、5月25日、第32回「全日本聖和祝祭」の取材で統一教会尾瀬霊園を訪れました。昨年の日焼けに懲りて、今年は長袖を着て臨みましたが、暑くも寒くもない曇り空で日焼けすることもなく、拍子抜けしました。
第1部のエンターテインメントでは、東神奈川教区の東神奈川鮮鶴合唱団が、「夏の思い出」、「孝心Ⅱ」、「生命の息吹」を澄み切った歌声で歌い上げ、会場を魅了しました。
「夏の思い出」は日本を代表する唱歌で、「夏が来れば 思い出す はるかな尾瀬 遠い空……水芭蕉の花が 咲いている 夢見て咲いている 水のほとり」のフレーズは多くのかたが聴いたことがあると思います。
この唱歌の影響もあって、尾瀬は有名になったとも言われています。ところで、皆さんはご存じだと思いますが、私は歌詞から夏に水芭蕉が咲くと誤解していました。実際に尾瀬で水芭蕉の咲くのは5月下旬から6月中旬なのです。
「夏の思い出」の作詞家である江間章子氏は次のように述べています。
「尾瀬において水芭蕉が最も見事な5、6月を私は夏と呼ぶ。それは歳時記の影響だと思う」
歳時記には俳句の季語が掲載されていて、水芭蕉は夏の季語になっています。また二十四節気では、5、6月は夏に当たるようです。
私にとっては、今回、日本の季節感を勉強するいい機会になりました。
尾瀬霊園で「全日本聖和祝祭」が開催されるのは、尾瀬の水芭蕉が最も美しい頃です。聖和祝祭に来られた際、皆さんも足を延ばされてはいかがでしょうか。
真