『世界家庭』の「続・聖歌のめぐみ」では、私たちがふだん讃美している聖歌が誕生した背景について、聖歌編纂委員の天野照枝さん(777双)が不定期で解説しています。今回は、聖歌26番「輝く御国」です。
以下は、本誌からの抜粋です。
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この聖歌は、韓国教会草創期の1955年1月に入教した李月星(イ・ウォㇽソン)さんが、開拓伝道のさなか、込み上げる感謝と呼びかけの思いを詞にしたものです。
自転車で1日60キロ走り、神に出会った開拓伝道
彼は、ソウルではなく地方教会を一人で開拓する使命を受けました。
特に伝道路程で忘れることができないのは、任地の11の教会と20か所の開拓地域を、汗を流しながら巡回したときのことだといいます。
1日平均60キロ以上の道のりを、自転車で訪ねていって復興会をしたのですが、あるとき、雨がひどく降ってきて川が増水し、自転車を担いで川を渡るしかありませんでした。何と26か所もそのようにして渡ったのだそうです。
川の流れはとても激しく、李月星さんは力が及ばずに、自転車ごと流されてしまいそうでした。その環境の惨めさをかみしめながら、何度も何度も自転車を担ぎ直して、任地に向かいました。
そのとき、彼は心の中で、こうつぶやきました。
「誰が教えてくれた心情であり、誰が行けと命令した道なのか! 私と共に神が歩んでおられる道であり、真の親が教えてくれた心情ではないか!」と。
そして、「天を求めていく道は苦しくとも、顔に浮かぶ笑みは、本当にあなたの愛の結晶だと信じます」と祈りつつ、神と共に今、生きている自分に笑みを向けながら、川を渡っていったのです。
孝子賞を受賞した李月星さんに祝祷をされる真の父母様(1962年天暦10月2日)
後に振り返って、「それは非常に幸福な瞬間だった」と彼は述懐しています。生きている神と出会い、その愛を実感した瞬間となったのです。
開拓期はこのような証しで満ちていました。無数の汗と涙と祈りが、今の時代をつくり上げてきたのです。
今や私たちは、過去の歴史が実る、希望の時代を迎えています。すでに、人類の涙を拭ってくださる真の母が、大きな愛の翼で私たちを守りながら、いつも一緒にいて激励してくださっています。
過去の苦労は全て、今という時代の豊かな土壌の肥料となっているのです。
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全文は、『世界家庭』8月号の52〜58ページをごらんください!
*編集部から*
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