昨年の12月、息子(小6)はなぜか「ウーパールーパー」に夢中になり、「クリスマスプレゼントに買ってほしい」と言ってきました。
「小さい頃に流行ったなあ」と懐かしく思いながら調べてみると、水温の管理や水の取り替えなど、飼うのは大変そうで、「私が世話をする羽目になるのではないか」と不安がよぎりました。もともと生き物が苦手な妻も、できれば避けたいようでした。
そんな両親をよそに、息子は自宅のパソコンでウーパールーパーについて調べ、「色はブラック。いや、ゴールデンかなあ」「水温計も要るみたいだよ」と飼う気満々で、学んださまざまな知識を教えてくれるのです。
子供たちは、冬休みは私の実家で過ごす予定だったので、「年が明けて家に帰ったら買ってあげる」と約束をして、話はいったんまとまりました。
ところが、実家から帰る頃には「オオクワガタを飼いたい」と言い始めたのです。「冬にクワガタ?」と思いましたが、既に息子は私のスマホでいろいろと調べ、「オオクワガタは冬眠して2、3年生きられる」「楽天よりアマゾンのほうが安い」「ペアで買えば産卵する」などと言いながら、私を説得してきました。
そしてネットで注文すると、息子は遠くのホームセンターまで自転車で出掛け、お正月におじいちゃん、おばあちゃんからもらったお年玉でマットや昆虫ゼリー、産卵木などを購入してオオクワガタを迎える準備をしたのです。
そうして先日、我が家にオオクワガタのペアが届くと、息子は「かっこいい」「みんなが憧れるのが分かるよ」と喜びを爆発させました。
冬休みの宿題だった「リコーダー練習」や「書き初め」は、何度言っても進まず、最後に〝とりあえずやった〟という状況でしたが、関心が向くものに対して自ら積極的に調べ、行動を起こす息子の姿にはたくましさを感じます。
今年の夏はぜひ、自然の中でクワガタ採りの体験をさせてあげたいです。そして天によって与えられた個性、神性が花開くのを見守っていきたいです。