『原理講論』には難しい言葉が使われている箇所が多くあります。そのため、意味がつかめなかったり、文脈からしてこうではないかと推測するものの、違った意味に捉えてしまうようなこともあります。そこで、難しい言葉に解説を加えてみました。『原理講論』の理解にお役立てください。[ ]の中は、『原理講論』のページ数と、行数を示しています。一つの言葉に、二つ以上の意味がある場合、『原理講論』で使われている意味のほうに☆印をつけました。反対語は⇔で、参照は→で示してあります。
[23-3]反駁(はんばく)
他人の主張や批判に対して論じ返すこと。反論。
[23-4]瀕(ひん)する
ある重大な事態に、今にも陥ろうとする。
[23-7]有神論(ゆうしんろん)
神の存在を肯定する立場。⇔無神論。
[23-9]定説(ていせつ)
疑いのないこと。決まっていること。
[23-9]いわんや
まして。なおさら。
[23-15)とりもなおさず
上に述べたことが次に述べることに等しいこと。そのまま。すなわち。ほかでもなく。
[24-15]至上(しじょう)
この上もないこと。また、そのさま。最上。最高。
[25-1]富貴(ふうき)
財産があって、しかも地位・身分が高いこと。
[25-3]栄耀栄華(えいようえいが)
富や地位を得て、繁栄し得意になること。転じて驕り・贅沢を尽くすこと。
[25-4]求道
真理を探し求めること。
[25-4]行脚(あんぎゃ)
「あん(行)」は唐音。
1 仏道修行のために、僧侶が諸国を歩き回ること。☆
2 ある目的で諸地方を巡り歩くこと。
[25-11]心霊(しんれい)
肉体を離れても存在するとされる霊魂。
[26-3]先駆的(せんくてき)
他の人やグループなどに先駆けていること、一番最初に行っていること。
[26-5]哲人
優れた知恵をもち、道理に通じた人。
[26-7]聖賢
知恵や徳が非常に優れ、人の手本として尊ばれる人。
[26-7]懐疑(かいぎ)
物事の意味・価値、また自他の存在や見解などについて疑いをもつこと。
[26-8]暗中模索(あんちゅうもさく)
暗闇の中で、手さぐりしてあれこれ探し求めること。
[26-9]蘇生
1 息を吹き返すこと。生き返ること。よみがえること。☆
2 生き返ったように元気になること。
[26-10]残骸(ざんがい)
1 戦場や災害地などにそのまま残された死体。☆
2 原形をとどめないほどに破壊された状態で残っているもの。
[26-11]標榜(ひょうぼう)
1 善行をほめたたえ、その事実を記した札を立てて世に示すこと。また、その札。
2 主義・主張などをはっきりと掲げ示すこと。☆
[26-12]残虐無道(ざんぎゃくむどう)
道徳に背いてむごたらしいこと。
[26-13]イエス
キリスト教の開祖。
[26-16]初代教会(エクレシア)
1世紀にイエスの12弟子やパウロたちを中心として形成された原始キリスト教団。
[27-1]喊声(かんせい)
大勢で突撃するときなどにあげる叫び声。鬨(とき)の声。
[27-3]無慈悲(むじひ)
思いやりの心がないこと。あわれみの心がないこと。また、そのさま。
[27-4]温床(おんしょう)
1 苗を早く育てるために床土(とこつち)を温かくした苗床。
2 ある結果が生じやすい環境。多く、悪い意味に用いる。☆
[27-5]凌駕(りょうが)
他のものを追い抜いてその上に立つこと。
[27-7]束(つか)ねる
1 一つにまとめてくくる。たばねる。
2 腕などを組む。こまぬく。☆
3 統帥する。
[27-8]甚(はなは)だ
普通の程度をはるかに超えているさま。たいへん。非常に。
[27-8]寒心(かんしん)
恐れや不安の念で、ぞっとすること。
[27-8]堪(た)えない
1 感情などを抑えることができない。☆
2 負担などに対応できない。
「聞くに―ない」「その任に―ない」などのように使う。
[27-14]いかんともなし得(え)ない
どのようにもできない。
[27-14]淫乱(いんらん)
色欲をほしいままにして淫らなこと。また、そのさま。
[27-14]弊害(へいがい)
害になること。他に悪い影響を与える物事。害悪。
[27-16]淪落(りんらく)
落ちぶれること。落ちぶれて身を持ち崩すこと。
[28-1]背倫(はいりん)
倫理に背くこと。
[28-3]如実(にょじつ)
1 現実のままであること。事実のとおりであること。☆
2 仏語。 ①教えの真実や道理にかなっていること。 ②真如(しんにょ)。
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