今年1月、自宅の近所で餅つきをしました。毎年の恒例行事なのですが、今年は少し準備に手間取りました。
これまでは、餅米を蒸す工程の燃料として、プロパンガス用のボンベをレンタルしていたのですが、今年からそれが調達できなくなりました。
そこで新たに燃料を薪(まき)に代えて実施することにしました。口で言うのは簡単ですが、ホームセンターで販売している薪は価格が高く、ある程度の量を必要としている関係で、経費がかさんでしまうため諦めました。
インターネット上でよさそうな薪売り場を検索し、必要量を安く確保しました。
【餅つきの手順】
・前日に餅米をといで、一晩水に浸けておきます
・かまどの上に水の入った羽釜(はがま)を置き、さらにせいろを重ね、蒸し布と竹すのこを敷いた上に餅米を入れて、羽釜の蓋をかぶせます。
組み上げたかまど、羽釜、せいろ、蓋
・かまどの中に、焚(た)きつけの新聞紙、杉の皮、細く割った薪、中太の薪を入れ、火をつけます。羽釜の中で水が沸騰し、その蒸気でせいろの餅米が蒸されます。35分ほど蒸して、米が柔らかくなったら、せいろのみを移動し、蒸し上がった餅米を臼に投入します。(薪火を燃料にして蒸された餅米は、香りが高く上品な味がします)
・体重をかけ、杵(きね)をねじるようにして餅米の粒を潰していきます。よく潰れたら、いよいよ餅つきです。餅をつく人(つき手)はゆっくりと一定のリズムで杵を振るい、臼の近くに座った人がその合間に餅の「かえし」を行います。
【注意事項】
・杵が臼に当たると木くずが散り、木片だらけの餅になるため気をつけます。当たった場合は、こまめに木片を拾います。
・餅の「かえし」を行う際、手に水をつけるのですが、水を使いすぎるとべちゃべちゃの餅になり、これはよくないとされています。
餅つき
古来より、地域の人々の輪を維持するのに不可欠なものとして、日本中で餅つきが行われてきました。今年も無事に餅つきができ、地域の人との絆が一層深められました。よい1年にしていきたいと思います。(F)
『祝福家庭』では原稿や質問を募集しています。コチラのフォームからお寄せください。
『祝福家庭』115号の購読はコチラから
『祝福家庭』の定期購読をお申し込みの方はコチラから