Q:私はマイホーム主義で結構。今のところ家庭もうまくいっているし、これ以上は望まない。
A:不幸が満ちあふれ、不平不満におおわれている現在の世の中で、これ以上望まないと思えるほど幸福な家庭生活を営んでいる人は、実に恵まれた人です。
しかし、マイホーム主義といっても、社会や職場の支えがあってのマイホームです。もし、一家の主人が病気や事故で倒れたら、どうなるでしょうか。
また、家庭を構成している人たちにもそれぞれ個性があり、違った理想をもつこともあるでしょう。赤ん坊のうちはともかく、成長して社会に出ていくようになったとき、はたして同じように穏やかなマイホームであり続けることができるでしょうか。
結局、一人一人の人生の幸福も、一家の安定も、社会や世界という大海に浮かんだ、一枚の皿のようなものではないでしょうか。少しでもバランスが崩れれば、たちまち沈んでしまうでしょう。どんな大波が来ようと、嵐に遭おうと、絶対に沈むことがない確固たる幸福を築くにはどうすればよいのでしょうか。そこに信仰をもたなければならない理由があるのです。