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2024年06月24日

7月号は、ここに注目!

 「続・聖歌のめぐみ」では、私たちがふだん讃美している聖歌が誕生した背景について、聖歌編纂委員の天野照枝さん(777双)が不定期で解説しています。

 今回は、聖歌63番「山に育む」です。ここでは、その内容の一部をご紹介します!

 

 

 「天地自然が語りかけてくる中に、神様の声を聞く」ということが、聖歌「山に育む」の主題です。…… 

 自然の風景や万物の姿に感動するとき、多くの人が、そこに満ちる愛の声を聞きます。木々に、風に、夕日や海に、星に込められた言葉を聞くことができるのです。 

 そのような実感を歌っているこの聖歌「山に育む」は、立場の違いを超えて、抵抗なく本心に呼びかけてきます。礼拝の讃美などにも歌ってほしい曲ですし、それぞれ違う宗派、信条を持つ人々が集まった場でも、心を一つにする歌詞なのです。……  

 それでは、この聖歌の歌詞を見てまいりましょう。

 

山に育む木々の緑

木陰に沈む夕日の中に

我らを包む愛の姿

さらば行かん 神の愛の中に 

 

 歌いだすと、目の前に、命の力いっぱいに枝を伸ばして葉を茂らせる、緑の木々が見えます。 

 

 

 緑は木によって微妙に色を変え、きらきら光る葉の輝きも多種多様で、透き通った青空に映えています。それらの木々は山に育まれ、見渡す限りの緑の競演です。 

 「山に育む」と表現した作詞者の感性に感動しながら歌い進むと、やがて、日が暮れ始め、大きな夕日が現れます。一日の最後に、命の喜びを歌い上げるような、太陽の光のセレモニーが始まります。 

 

 

 夕日は、美しく雲と大空を染めながら、木陰に沈んでいきます。 

 何という美しさ、豊かさでしょうか。 

 その光の中で、私たちは語りかける声を聞きます。人生の戦場の中で、その励ましに勇気を与えられて、私たちは静かに決意します。  

 〝そうだ、どこまでも行こう、生きていこう、この神の愛の中に!〟と。

 そして2番は、海の情景になっていきます。

 

流れる波間の砂の響き

磯に砕けるしぶきの中に

我らに語る愛の姿

さらば行かん 神の愛の中に 

 

 海は、繰り返し、繰り返し、無限に波を送ります。太古の昔から、海は命を育んできた母です。 

 

  

 波は砂を洗って、小さなささやきとなり、また大波は磯に打ちつけて、壮大なしぶきとなり、大きな音を立てて砕け散ります。 

 その姿の中に、私たちは長い命の物語を語る海の声を聞くのです。……

 3番は、「闇にまたたく星の光」と、大きな夜空を見上げています。

  

闇にまたたく星の光

我らの心を清めるように

ただ深々と降る姿

我は行かん 神の愛の中に 

  

 星の光は、私たちの心を清めるように、無心に光を届けてきます。その光は、何億光年も前に発して、無限の宇宙空間を貫いて、今、私の目に届いたのです。その星はもしかしたら、もう爆発してなくなっているかもしれません。

 

 

 1秒間で地球7周半の距離を進むという、光の速さを考えてみても、何億年もかけて届いた星の光を、私たちが見ていることが奇跡のようなものです。

 

――――――

歌詞の背景について、もっと深く知りたい方は、『世界家庭』7月号の5661ページをごらんください!

 

*編集部から*

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