私が小学6年生の時、実家で犬を飼い始めました。
今は私が地元から東京に出てきたため、一緒に暮らしてはいないのですが、実家に帰るたびに愛犬に癒やされています。
今回はその実家の愛犬について書こうと思います。
私の家の愛犬は今年で14歳(人間で例えると72歳)なのですが、いまだに元気に走り回っています。その姿はまだまだ衰えを感じさせません。
↑散歩中の様子
家族みんな、そんな愛犬をとてもかわいがっているのですが、どうやら彼の中では、「好きな人ランキング」があるようです。
私の家族は父、母、私、妹、弟の5人家族。その中で断トツ一位はお母さん、次に私たち兄弟3人の誰か(毎回順位が入れ替わります)、最後にお父さん、という順位です。
犬ってとても正直なので分かりやすいのです。お母さんが出かければ私や妹、弟のところへ行き、お父さん以外誰もいなければ、お父さんにくっついています。
その様子を見ながら、お母さんが圧倒的に好かれているということは理解しながらも、でもやはり、自分が愛犬の一番になりたいと思ってしまいます(笑)
お母さんと私の違いは何なのか。私もいつもかわいがっているし、散歩に連れて行ったり、遊んであげたり、おやつだってあげているのに……。
いろいろ考えてみましたが、すぐに答えは出ませんでした……。
そこで、お母さんの様子を観察してみることにしました。
↑母と愛犬(いつも一緒です)
その結果、分かったことがあります。
お母さんは、いつどんな時も自分がどんな状況であっても、愛犬に接する態度が「変わらない」ということです。
私は、「いつも愛犬をかわいがっていて、何でもやってあげていて、私が一番愛犬のことを考えている!」と思っていたのですが、それは自分の都合のいい時だけだったと思い知らされました。
私がテレビを見ている時に愛犬が散歩に行きたいとアピールしてくると、「あとじゃダメかな。今行くのは面倒くさいな」と思ってしまっていました。
また、私が寝ていたのに愛犬が起こしてきて、なぜかずっと吠えてくる。理由もわからない場合が多くてイライラしてしまっていました。
そう思ってしまうのはしょうがないと思います。
しかし、お母さんを観察してみると、家事をしていて忙しそうなときや、朝起こされて眠そうなとき、なぜ吠えているのかわからないときでも、愛犬に対する態度が変わらないのです。
どれだけいっぱいいっぱいな状況でも、いつも邪険にせず、なぜ吠えているのかわからないときもちゃんと理由を聞いてあげていたのです。
ああ。こういうところを犬もちゃんと見ているし、感じているのだなと思いました。
自分が気分がいいとき、都合がいいときだけかまうのではなく、そうでないときもどれだけ愛してあげ、どれだけ尽くしてあげられるかが重要なのだと感じました。
↑母の帰りを待つ後ろ姿
愛犬のおかげで、自分でも知らずにしてしまっていた行動に気がつくことができました。
今回の気づきを通して、自分の機嫌に振り回されるのではなく、いつどんなときも目の前の相手に真剣に向き合いながら、尽くしながら接していけるよう努力していこうと思いました。
(園)