去年の12月に家庭出発をして、田舎に引っ越しました。
主体者の仕事のために移住したので、夫婦共に縁もゆかりも無く……。
教会も遠いので、なかなか友達ができません。
新生活が始まって3か月はバタバタとしているうちに過ぎていき、落ち着いてきたと思ったら「孤独」がやってきました。
朝起きて主体者を見送り、リモートで黙々と編集作業を進め、夜は夕飯を作って主体者を待つ日々。
日中、心を通わせられる相手は、ベランダに訪ねてくる鳥や、散歩で見る花々だけです。
あるときから、突然、涙が出てくるようになりました。
夕飯も作らず、ベッドで泣いている私を見て、仕事から帰ってきた主体者は驚いていました。
「何があったの?」と聞かれても、「分からない」としか言えません。
本当に、泣くようなことは何も無かったので、何で泣いているのか分からないのです。
幼少期から人に囲まれて育ち、一人になったことがありませんでした。
友達も多く、休日も人に会ってばかりだったので、「もう、人気者は疲れちゃうわ〜」と冗談を言っていたくらいです。
流れ星のように、たくさんの星の中を走り回っていた私は、主体者という地球につなぎ止められた月になってしまいました。
たくさんの人に囲まれていると、嫌なこともたくさんあります。
それでも、誰もいないよりは幸せなのだと思いました。
神様もこの「孤独」に耐えられずに、人間を創られたのだなと。
神様には、仕事から帰ってくる主体者も、慰めてくれる鳥や草花も無かったのですから。
お母さんを早くに亡くした友達が、母の愚痴をこぼす私に、「それでも、いるんだからいいじゃん」と言いました。
本当に、そのとおりです。いるんだから、いいんだな。
家族、友達、同僚……。みんな、いてくれるからありがたいんだなと思います。
玉