私は最近まで友人と二人暮らしをしていました。
今回はその時のエピソードについて書きたいと思います。
その友人とは大学生の頃から仲が良く、勤め先は別々ですが、どちらも実家が地方だったので、卒業後一緒に住まないかという話になり、二人で暮らすことになりました。
東京で住めること、新社会人になること、友人と一緒に住めること、全てが楽しみで仕方ありませんでした。
しかし、いざ二人で暮らし始めてみると、思っていたほどに簡単ではないことに気付きました。
まだ慣れない仕事を終えて帰宅してからご飯を作り、家事をし、いつの間にか寝る時間になり…。
また、大学の頃には見えなかったお互いの違いも見えるようになっていきました。
洗濯物の干し方から、考え方の違いまで相手の全てに葛藤し始めるようになっていました。
最初はお互い、自分にいっぱいいっぱいの状態で、心に余裕がなく、毎日が葛藤の嵐でしたが、二人で解決策を考え、何か思うことがある時には、そのままにするのではなく、話し合い、事情を共有しながら、相手への理解を深めていく時間を持つようにしました。
そのようにしながら、お互いの違いを受け止め、足りない部分があれば補い合い、支え合いながら暮らすことができるようになりました。
私は友人との二人暮らしを通して、両親もそうだったんだろうなと思いました。
何も知らない関係から、一緒に暮らし始めて、今に至るまで本当に多くの葛藤があったと思います。
しかし、そういう中で、試行錯誤しながら二人で乗り越えてきたんだなと感じました。
両親と話していると、お互いに葛藤している部分はまだあるものの、言葉の端々から、相手を尊敬していることが伝わってきます。
私はそのような両親が誇らしいし、そのようになりたいと感じます。
二人で暮らすのは大変なことも多いですが、それ以上に学ぶことがたくさんあり、お互いの違いが見えて葛藤することもありますが、それ以上に相手の尊敬する部分が見えてくることを知りました。
私はその友人と二人で暮らしながら、たくさん葛藤もしましたが、今ではその友人のことを尊敬していると、自信を持って宣言できます。
まだまだ未熟な私ではありますが、この二人暮らしを通して、前より少しは大人になれたのではないかなと思っています。
(園)