光言社 編集者ブログ

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2023年01月26日

小学生の頃、心に刻まれた聖歌

 私が小学生だった頃は、二世教育もまだ始まったばかりで、『オリニソンガ』(韓国語で「子どもの聖歌」という意味)というものがありませんでした。ですから、日曜礼拝のときは、大人が使う黒いビニール表紙の『聖歌』を使って、賛美をしていました。
 
 「子どもに聖歌は難しいのでは?」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、意外と平気なもので、「夢路で天の」、「主はわがすべて」、「主はわが牧者」、「怒涛となり進め」などの聖歌を、好んで歌っていました。さらに、韓国語の歌詞も自然に覚えて、歌いこなしていたのです。
 
 そんな中で、特にお気に入りだったのが、「エジプトにすめる」です。私が少し変わっていたのか、それともマイナー(短調)のメロディーが子供心に新鮮に聞こえるものなのかは分かりませんが、歌詞から聖書の情景を思い浮かべつつ、何度も歌っていたことを覚えています。
 
 その後も、私の人生の節々で、幼い頃に歌った聖歌が口をついて出てきて、時には勇気を奮い立たせ、時には落ち込む心を慰めてくれました。大学進学時に韓国に留学したときは、現地の二世たちと、国は違えど同じ聖歌を即興で合わせて歌えることに、深い感動を覚えました。
 
 幼い頃、家庭連合のたくさんの聖歌に触れられたことは、私の人生の一つの財産といえるかもしれません。
 
 子どもたちが、もっと家庭連合の聖歌に触れられる機会をつくりたい。そのような願いを受けて、昨年1月、子ども用の新たな聖歌集『天一国オリニソンガ』が誕生しました。本書には、子どもたちのために作られたたくさんのオリジナルソングとともに、家庭連合で伝統的に歌われてきた聖歌が多く掲載されています。
 
 
 家庭で、教会で、時に聖歌を、時にオリジナルソングを一緒に歌いながら、たくさんのメロディーと歌詞を心に焼き付けていく中で、家族の絆、教会共同体の絆も強まっていくと思います。
 
 神様と真の父母様が下さった歌のプレゼントを子どもたちの心に届ける一つのきっかけとして、本書を活用していただければ幸いです。

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