今年度、私は中学校、妻は小学校でPTAの委員を務めています。
韓国人の妻は、これまでは「日本語がよく分からないので…」などと理由をつけて、PTA活動への参加を断ってきました。しかし、いよいよ避けられなくなり、昨年度と今年度、連続して務めています。
他の委員との連絡はLINE(コミュニケーションアプリ)で行います。妻がメッセージを送るときには決まって、「お父さーん、チェックしてー」と呼ばれます。
私が、「みんな、オンマが外国人だと知ってるんだから、間違っててもいいんじゃないの」と言うと、「恥ずかしいからダメ!」と応えます。その姿に、「プライドが高いんだなあ」と感心させられます。
チェックが終わると、「さすが、お父さん! 日本語が上手だね」などとおだてられます。ふだんは洗濯や食器洗いなどをしても、「もっと、こうしてよ!」と怒られることが多いので、「調子がいいなあ」と笑ってしまいます。
妻は、他の委員のお母さんたちに交じって、運動会の受付や、バザーの準備など、一生懸命頑張ってくれました。本当に感謝です。
私は、息子が昨年、中学校にしばらく通えない期間があったこともあり、学校のようすを少しでも知るためにPTAの地域委員になりました。
20人ほど地域委員がいる中で、男性は私一人。会議ではいつも端っこに静かに座っています。私がいなければ、お母さんたちも、もっと気楽に、好き放題、話すことができていいのかもしれないですが。
会議があるときは、前日、息子に「あす、PTAで学校に行くよ」と伝えます。息子は「ふーん」と応えるぐらいですが、嫌がっているようすはありません。「反発されないだけ感謝」と思うとともに、「学校のことで、何かしら共有できることがあったらいいなあ」と願っています。
これまで、夏祭りのパトロール、運動会の駐輪場係、下校時のパトロール(妻が代理)などを行いました。
パトロールをしながら、高校生のお子さんをもつお母さんから、子供の受験の際の体験談や近隣の高校のようすを聞くことができました。地元に知り合いの食口がいないので、PTAを通した父母とのつながりは大切だと実感します。
今年度は、あと2回ほどパトロールが残るだけですが、「良き学び」があれば幸いです。
『祝福家庭』95号(2019年冬号、12月下旬出版)の「小学生教育Q&A」で、PTA活動について取り上げているので、関心のある方はぜひ、ごらんください。