『祝福家庭』94号の「心情共同体の育成」では、2005年に発足した「日蒙家庭会」を取り上げています。日本人と国際祝福を受けたモンゴル人のうち、日本で暮らす人々が定期的に集会を開いているようすを紹介しています。
メンバーは、モンゴルの旧正月の祝賀行事(ツァガーン・サル)などを行い、二世たちに伝統文化を伝えています。家族で一緒にお祝いの料理を作るのが、恒例になっているそうです。
旧正月に家庭で作られるモンゴルの伝統料理
私がモンゴルの伝統文化と出会ったのは、今から21年前、1998年のことです。在日モンゴル人の市民団体が開催したモンゴル伝統芸能の公演を取材して、馬頭琴(モリン・ホール)の演奏や、オルティンドー(長い歌)、ホーミー(喉歌)、モンゴル舞踊などを鑑賞したのです。そのときの内容は翌年2月発行の、アジア専門情報誌に掲載されました。
日本の伝統芸能に見られるような繊細な表現とは真逆の、おおらかで大陸的なモンゴルの伝統芸能です。そのときに感動したそのままを文章で伝えました。
今回、日蒙家庭会のページを担当することで、モンゴルに祝福家庭が1995年から誕生したことを知りました。日蒙家庭会の二世たちには、日本とモンゴルの伝統文化の架け橋になってほしいと思います。(F)