『祝福家庭』93号の「生活信仰のすすめ」(内田由喜先生)は、ご覧になられたでしょうか? テーマは、万物主管・「食」についてでした。今回の編集者ブログは、夏恒例のわが家の「食」の紹介です。
昔、自宅の庭を畑にしていました。夏、そこで収穫したトウモロコシや枝豆などを、おやつにしてよく食べていました。ふるさとを離れ、都会暮らしの今でも、子供の頃に経験した味が恋しくなるときがあります。そんな日は、八百屋の店頭を巡り、トウモロコシを購入します。
子供の頃、畑から調達していた時は、幹から枝分かれするように刺さっているトウモロコシの上の方を触っていました。丸い実が指に当たると、実がよく詰まっているので、食べ頃です。今でも八百屋で選ぶときには、つい上の方を触ってしまいます。
次に、緑色の包葉(ほうよう)を少しめくり、黄色い実の並びを見ます。これが一列に揃っているもののほうが、おいしかった記憶があります。
良さげなトウモロコシが手に入ったら、家で包葉をむき、ひげを取り払い、鍋いっぱいに満たした水の中に入れ、沸騰させます。約5分後、湯を捨て、トウモロコシに塩を振ります。
我が家の夏の味、トウモロコシが茹であがりました
通常の塩は、ただ「塩からい」だけなので、我が家では使いません。「鳴門の塩」を使っています。この塩は水分を含んでいてそのままでは使いづらいため、フライパンで熱し、水分を飛ばしたものをストックしています。なめると舌にうまみが感じられ、それが食材自身のもつ力を引き出してくれるのです。
今年、受験生の息子に聞いてみると、彼もこの塩の違いが分かると言っていました。AO受験の作品づくりの合間に、この塩を振ったトウモロコシにかぶりついています。(F)