絵本「聖書ものがたり」をもとに、ほのぼのと韓国語を勉強しましょう。
:語学院と大学合わせて5年間韓国に留学
:日本の大学で韓国語を第二言語として学ぶ。中級レベル
:カナタラと簡単な単語を覚えたので、これから文法も勉強したいところ
きょう勉強するのは、こちらの2つの文章です。
①아담과 해와는 황폐한 땅에 다다랐어요.
②이제는 하나님의 따스함을 느끼지 못했어요.
③둘은 거기서 땅을 갈면서 살기로 하였어요.
*聖書ものがたり2『アダムとエバ』22~23ページ
かんな:きょうは、どんなことわざを紹介しようかな~。
こくよ:前々回の講座で教えてもらった「기우(杞憂)」みたいに、韓国でも日本でも同じ意味のことわざってありますか?
かんな:んー、いろいろあるけど……。使う言葉は違うけど、同じような意味のことわざなら、「범에게 날개:虎に翼」かな。
こくよ:虎に翼??
ごんた:ペガサスの虎バージョンですね(笑)
こくよ:うーん、どんな意味なんでしょう?
かんな:日本語だと「鬼に金棒」だよ。ただでさえ強い虎に翼まで生えたら、一層強くなるって意味かな。
ごんた:なるほど。空も飛べたら最強ですね。
こくよ:そんなに強くなったら大変そう(^0^;)
かんな:まあ、敵ではなく味方にしておきたいね。
こくよ:①の文書の「다다르다(至る、到着する)」は、変則活用ですよね?
かんな:そう! 「으変則活用」だよ。
こくよ:「다다르다」なのに「르変則活用」じゃなくて、「으変則活用」なんですか?
ごんた:変則活用……まだまだあるんですね(@@;)
かんな:まだまだありますよ。さっきこくよちゃんが言っていた르変則活用は、動詞や形容詞の語幹が「르」で終わる単語を「아/어요」調にするとき「르」が取れて「ㄹ라요/ㄹ러요」に変わる活用です。
こくよ:例えば、「다르다+아요 → 다+ㄹ라요 → 달라요」なんかですよね。
かんな:うん。ただ、語幹が「르」でも、르変則活用に属さず、으変則活用する単語もあるんだよ。
こくよ:なるほど、そういうことか!
ごんた:(@@;)
かんな:으変則活用は、語幹が「ㅡ」の母音で終わる動詞・形容詞を「아요・어요」調にするとき「ㅡ」と「ㅇ」が取れる活用だよね。
こくよ:なるほど、こういうことですね! 「다다르다+아요 → 다다라+요 → 다다라요」
かんな:そうそう。
ごんた:こんなに変則があると、覚えたくなくなります……。
かんな:でも基本なのでしっかり覚えておかないと、文を作るときにかなり大変ですよ。何となくでもいいので理解して、あとは音で覚えていけば自然と身に付きますよ!
こくよ:確かに! 変則活用がある単語でも、よく使う単語は何も考えずに活用できてますね。
ごんた:その言葉を信じて、がんばります(>_<)
かんな:今度は、簡単に単語の説明をしましょうか(^^;)
こくよ:あ、③の文章に出てくる「갈다」ってなんて意味ですか?
かんな:「갈다」は、「耕す」「磨く、研ぐ」「(別の物と)取りかえる、切りかえる」といろいろな意味があるよ。
ごんた:へー、全然意味が変わってきますね。
かんな:そうなんです。ここではどの意味で使われていると思いますか?
ごんた:えっえーっと、絵本の絵を見ると地面を耕してるみたいなので、「耕す」ですかね?
かんな:正解です!
こくよ:パチパチパチ(拍手)
ごんた:(絵があってよかった)。
かんな:こんな感じで、前後の文脈や絵なんかを頼りにして判断していきましょう。
こくよ&ごんた:はーい
かんな:最後は、③の文章「살기로 하였어요」で使っている「~기로 하다」ですね。じゃあ、ひさびさにこくよちゃん、解説よろしく!
こくよ:はーい(^^;)「~기로 하다」は、「~(する)ことにする」という意味の文法です。動詞の語幹の後について、決定や決心、約束の意味なんかを表すんです。
かんな:うんうん。文を作るときの注意点は何かある?
こくよ:えーっと、「기」の前に来る動詞は、過去形や未来形にして付けることはできません。例えば、こんな感じですね。
이 과자를 먹기로 했어.(このお菓子を食べることにしたよ。)
이 과자를 먹었기로 했어.(×)
ごんた:ふむふむ。そのままくっつければいいんですね!
こくよ:そうです!
〈きょうのポイント単語〉
황폐하다:【形容詞】荒廃した、荒れ果てた、すさんだ
땅:【名詞】土地、地面、土
다다르다:【動詞】至る、到着する、届く
거기:【名詞】そこ
갈다:【動詞】耕す、すき起こす
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