私の所属している教会の教会学校では、小学校6年生を対象に一年かけて(月1回、年間12回程度実施)取り組む「卒業スピーチ」という学習プログラムが行われています。このプログラムは、10年以上続いています。
卒業スピーチとは、小学校を卒業して中学校に進む6年生という大事な時期に、12年の人生を振り返って自らの信仰を再自覚し、神様を中心に将来の夢を描いて、その夢を天と地の前に発表(宣布)するというプログラムです。
信仰的な学びだけでなく、親へのインタビュー(取材)や文章(スピーチ原稿)の書き方、スピーチのやり方などについて、ワーク形式で学習していきます。
3月10日、今年は12人の6年生が、6年生の保護者と5年生の後輩たちを前に「卒業スピーチ」の発表会を行いました。
いくつか感想をご紹介します。
<6年生の感想より>
(1)聞いている人が私の話す内容に少しでも引き込まれるように問いかけを入れたりしました。一つ一つの言葉に抑揚を付けられるように頑張りました。
他の人のスピーチを聞いている時は自分のスピーチの内容ばかりを考えるのではなく、一人一人の内容を理解しながら聞く事を意識しました。
スピーチする時は、聞く人を笑顔にしたい、喜んでもらいたい、平和にしたいという思いを込めてスピーチしました。
(2)皆、内容が神様のこととつなげていることが学校とちがっていてすごいなと思いました。卒業スピーチはとても貴重な体験でした。緊張せずに発表でき、いいスピーチができました。
<保護者の感想より>
(1)家では恥ずかしがって小さな声で練習していました。
娘は小さい頃から絵を描くことが大好きだったので、画家を目指していると思っていたら、フランスパンを作ることだと聞いて、驚きました。
スピーチを聞きながら、一人一人が素晴らしい二世として生きていってほしいと思いました。
(2)12人の発表を聞いて、とても希望に感じました。自分の考えをしっかりと話していることに、そして人のため、世の中のためになる仕事をしたいと堂々と話す姿に感動しました。それぞれの夢がかなうよう応援していきたいと思いました。
<5年生の感想より>
(1)6年生の卒業スピーチを聞いて私はとても感動しました。なぜなら、一人一人がただその職業につきたいと思うだけでなく、人の役に立ちたい、人を笑顔にしたいという思いが伝わってきたからです。
来年は私が卒業スピーチをやるので、神様のために何ができるか、人の役に立つにはどんな気持ちでいなければいけないかよく考えていきたいと思いました。
(2)5年と6年の差だけでいろんな意識や考え方が違っていてすごいなと思います。私は将来の夢はまだ決まっていないけれど、これからゆっくり考えていきたいと思いました。来年は私もがんばりたいです。
次回は、「卒業スピーチ」プログラムの具体的な取り組みの内容ついてご紹介したいと思います。(次回に続く)