編集員のかんな&こくよが、絵本「聖書ものがたり」をもとに、ほのぼのと韓国語を勉強します。学習内容は、初級修了程度を想定しています。
かんな:語学院と大学合わせて5年間韓国に留学
こくよ:日本の大学で韓国語を第二言語として学ぶ。中級レベル
きょう勉強するのは、こちらの二つの文章です。
①바다에는 물고기들이 요리조리 헤엄치고 하늘에는 새들이 훨훨 날아다녔어요.
②동물들도 아주 즐겁게 뛰어놀았어요.
*聖書ものがたり1『せかいのはじめ』14~15ページ
こくよ:あけましておめでとうございます!
かんな:あけましておめでとう~。
こくよ:韓国語だと、「새해 복 많이 받으세요」ですね。
かんな:そうだね。韓国では、お正月を旧暦(旧正月)でお祝いするんだよ。
こくよ:陽暦の1月1日は、お祝いしないんですか?
かんな:うーん。時代の流れもあって、変わりつつあるみたい。陽暦でも新年のあいさつをして、旧暦で盛大にお祝いするかなぁ。韓国でもお正月には「떡」というお餅を食べるんだけど、1月1日にも食べて、旧正月でも食べる、なんて家庭もあるんだろうね。
こくよ:複雑ですけど、おいしいものがたくさん食べられるので、それはそれでいいかもしれませんね。
かんな:確かにそうだね(笑)。さて、そろそろ今年最初の勉強を始めようか。
こくよ:はーい。
かんな:①の文章の「헤엄치다」は、「泳ぐ」という意味で、韓国にもともとある言葉だよ。
こくよ:「수영하다」以外にもあるんですね。
かんな:そう。「수영(水泳)하다」は漢字語だね。人間の場合は両方とも使うけど、魚の場合は「헤엄치다」を使うよ。
こくよ:確かに、魚が水泳するって、変ですもんね(笑)。
かんな:そうだね。あと、韓国は、基本的に漢字の読み方は一種類だけだから、覚えてしまえば、結構応用が利くよ。수영(水泳)と도로(道路)を覚えたら、수도(水道)も自然と分かるよね。
こくよ:組み合わせパズルみたいですね。
かんな:うん。ただ、例外もあるし、同じ漢字語でも、韓国語と日本語で意味が違う場合もあるから、注意は必要だよ。
こくよ:常に例外があることを忘れてはいけませんね。
かんな:うんうん。
こくよ:①の文章の「하늘」は、「하늘부모님(天の父母様)」でおなじみですね。
かんな:そうだね。教会でよく使うこういう単語から覚えていくのもいいね。
こくよ:確かに! あと、文脈によって、「하늘」が「空」になったり「天」になったりしますね。
かんな:そう。韓国語では、同じ言葉を使うんだよ。ちなみに、「하늘이 파랗다」だと普通に「空が青い」という意味だけど、これを「하늘이 노랗다(空が黄色い)」とすると、「過労や傷心のため、気力が非常に衰えること」を意味する慣用句になるんだよ。
こくよ:「空が黄色い」なんて、なんだか大変そうですね。
かんな:実際、疲れがたまると血液の循環が悪くなって、ものが黄色く見えることがあるんだとか・・・・・・(よく分からないけど)。「黄色」といえば、日本語でも、女性や子供のかん高い声を「黄色い声」っていうよね。
こくよ:慣用句やことわざは、用語自体に関連性があるときとないときがありますね。
かんな:こういう表現も少しずつ覚えていきたいね。
こくよ:がんばります~
こくよ:②の文章の「즐겁게」は、形容詞「즐겁다」の語幹に「-게」が付いたものですね。
かんな:「形容詞+-게」で、次に来る動詞の内容や程度、目的を表してるよ。
こくよ:ここでは、次に来る「뛰어놀다(遊び回る)」を修飾してますね。
かんな:うんうん。あと、「뛰어놀다」は「뛰다(走る、跳ぶ)」と「놀다(遊ぶ)」の合成語だね。
こくよ:「뛰어놀다」で、一つの単語なんですか?
かんな:うん。この場合は、「뛰어」と「놀다」の間にスペースを入れないで、一つの単語として理解するよ。辞書にもこの形で載ってるんだ。
こくよ:なるほど~。こういう合成語も、ある程度語彙力が増えれば、意味が分かってきますね。
かんな:そうだね。まずは、きょう勉強した単語をマスターしていこう。
こくよ:はーい(^^)/
〈きょうのポイント単語〉
요리조리:【副詞】あちらこちらに
헤엄치다:【動詞】泳ぐ
하늘:【名詞】空、天
훨훨:【副詞】ふわりふわりと
날아다니다:【動詞】飛び回る
즐겁다:【形容詞】楽しい
뛰어놀다:【動詞】遊び回る