2024.12.30 22:00
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パトリシア・デュバル弁護士が国連でスピーチ
家庭連合迫害の要因に韓国に対する民族差別感情
ナビゲーター:魚谷 俊輔
フランスの国際弁護士で人権問題を専門とするパトリシア・デュバル氏が2024年9月に「日本:統一教会を根絶するための魔女狩り」と題する報告書を複数の国連の特別報告者に提出したことは、すでに第35回で紹介した。
デュバル弁護士はさらに同年11月23日、「日本:韓国発祥の統一教会を根絶するための魔女狩り」と題する新たな報告書を提出した。
これは統一教会(現・家庭連合)の日本人信者は、教会が韓国起源であるため、あたかも少数民族であるかのように日本において嫌がらせや虐待を受けていることを詳細に記述したものだ。
この報告書を書いた背景には、国連マイノリティー問題特別報告者のニコラス・レブラット氏がこの問題に強い関心を示したことがある。
同報告書には、東京の本部教会前で右翼グループによるヘイトスピーチを伴うデモが行われた時の写真が掲載され、差別感情の深刻さが伝えられている。
この報告書に基づき、2024年11月29日、スイスのジュネーブで開かれた国連の人種・少数民族差別をテーマとしたフォーラムでデュバル弁護士がスピーチした。
以下に約2分間のスピーチの全文を紹介する。
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旧統一教会の日本人信者は、その発祥が韓国であることから「反日」のレッテルを貼られ、あたかも少数民族であるかのような嫌がらせや虐待を受け、それは今なお続いている。
偏見のため、日本の家庭では親族が教会に入信するとしばしば激しく反応し、当局のお墨付きを得て親族を拉致して強制的に棄教させる、「ディプログラミング」に訴えた。
安倍元首相が同教団に対して賛同的だったことに憤慨した男によって射殺された後、メディアではスケープゴート化とヘイトスピーチがまん延し、続いて暴力と差別が広がった。
この波に乗って、政府は教団の解散を請求し、最近では2世信者に対し国家主導の新たな形の「ディプログラミング」を実施した。
ヘイトスピーチは現在も続いており、(教団が)日本の政治に入り込み、日本の金を盗んでいるという非難がなされている。
こうした非難は今に始まったことではなく、かつてある民族全体が財政に触手を広げた“巨大なタコ”としてステレオタイプ化されていた恥ずべき時代を思い起こさせる。
提言する。日本のような国家は、望ましくない宗教的少数派を排除するためにスケープゴート化やステレオタイプ化を利用するのではなく、それを防止するための措置を講じるべきだ。
【関連情報】
UPF JAPAN official(YouTubeチャンネル)
日本:韓国発祥の統一教会を根絶するための魔女狩り|フランスの国際弁護士 パトリシア・デュバル氏(2024年11月29日/スイス・ジュネーブ)