2024.12.09 22:00
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「反証 櫻井義秀・中西尋子著『統一教会』」が出版される~「エピローグ」をぜひ読んでほしい
ナビゲーター:魚谷 俊輔
櫻井義秀氏と中西尋子氏の共著である『統一教会 日本宣教の戦略と韓日祝福』(北海道大学出版会、2010年)に対する反論を一冊の書籍として出版する計画については、このシリーズの第37回で既に述べた。
その予告どおり、「反証 櫻井義秀・中西尋子著『統一教会』」が2024年11月27日付で世界日報社から出版された。アマゾンでも販売している。
櫻井義秀氏は、安倍元首相暗殺事件後に宗教学者としては最も多くマスコミに登場し、家庭連合に対する極めて批判的な言論を展開してきた。
そもそも家庭連合について研究している宗教学者が極めて少ないため、彼は宗教学者の中では突出した権威ある専門家ということになってしまっている。
その彼が出版した家庭連合に関する最も本格的な研究書に対して、きちんとした学問的批判をしておかなければならないと感じたことが、私個人としての執筆の動機である。
しかしブログのテキストを書籍化するに当たっては、大塚克己UPF-Japan議長の強力な後押しがあったことが最大の原動力であり、それなくして出版はあり得なかった。
この場を借りて大塚議長に対する感謝の意を表しておきたい。
本書は840ページに及ぶ大著であり、全てを読むには相当の時間と根気が必要だろう。そんな読者に対して、ここだけは読んでほしいという1カ所を上げるとすれば、それは「エピローグ」である。
本書のテキストがほぼ出来上がり、最後の校閲作業を進めていた2024年9月29日、青森を訪問していた私は、北海道で長年教会の職員をしていたという人物から、衝撃的な話を聞いた。
「櫻井義秀教授ですよね。彼は元信者だという話を聞いたことがありますよ。彼が北海道大学の学生だった頃に札幌教会で伝道されて、『櫻井兄』と呼ばれていたそうです」
にわかには信じ難い話だった。
なぜなら櫻井氏自身が著作の中でそのような統一教会との出合いを語ったことは一切ないからだ。
しかし情報源をたどっていくと、櫻井氏が北海道大学の学生だった頃に、当時の札幌統一教会に半年程度通っており、北海道大学の原理研究会のメンバーとも交流があったという事実が明らかになった。
そうした情報を秘匿したまま、中立的な研究者のごとく振る舞って統一教会を研究対象にするというのは、宗教学者としては「不実表示」に当たるのではないか。
この情報は本書全体の前提条件を大きく覆すほどの衝撃的な内容だったため、最後に「エピローグ」を加筆して、この問題を世に問うことにした。
本書のエピローグがきっかけとなり、櫻井氏が今後、若き日の自身の「統一教会体験」について公に語るようになることを願ってやまない。
【関連情報】
「押しの一冊 Vol.1~反証 櫻井義秀・中西尋子著『統一教会』」
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