先日、所属教会の運営委員会で、礼拝堂の音響システムを改善したいという流れになり意見する機会がありました。U-ONE TVは映像部門なので音響は専門外です。しかし、「音」の持つ力については多少なりとも知識があるので説明をさせてもらいました。
会場音響は「PA=Public Address(パブリック・アドレス)」と呼ばれています。“公衆伝達”や“大衆伝達”といった意味になりますが、教会や礼拝堂は、PAの主要な部門に位置付けられていてオーディオメーカーのYAMAHAは、ホームページでこう説明しています。
「説教者の言葉から音楽まで、……礼拝施設ではそれぞれの空間に最適な音環境が求められます。明瞭で心地よい音環境が力強いメッセージを人々に伝え、繋がりを深め、礼拝を特別なものにします」
説教者の声や教会音楽による「音」には、人々の心霊を高め、一体感を作りだし、心を動かす力があるのです。説教者が話す言葉が明瞭に聞こえてこそ参加者は集中して、そのメッセージの意味を理解することができます。ですから、礼拝堂の音響設備は優先度の高い検討事項といえます。
教会の設備は、同じようなシステムを20年以上使っています。少し前にマイクを変えたところ、「キーン」という音が鳴るハウリングが出て困っていて、マイクを無線式に変えたいとのことでした。また、音響設備が司会台のすぐ後ろにあって、礼拝中は司会者が操作するので負担が大きく、違うスタッフが音響を操作できるように礼拝堂の後方に移設することになりました。
教会で専門業者に依頼したこともあったそうですが、見積りがあまりに高額だったので驚いたそうです。金額を聞いたところ3桁万円。確かに、本格的な音響設備を導入するためには必要な金額ですが、小規模なわが教会には手が出せない額です。自分たちで必要最低限の機材だけ揃えて工事をすれば、だいぶ予算を下げられそうです。
すでに機材の選定を済ませ、工事の段取りを組んでいるところです。仕事で培った知識や技術を生かして貢献できるように、これからも業務に励んでいきたいと思います。
皆さんの教会でも「音」に注目してみてはいかがですか?
(N)