光言社 編集者ブログ

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2022年04月07日

弟がコロナになりまして

 

会社から帰ってくると、高校生の弟が私の部屋で寝ていました。

私の部屋のほうが弟の部屋よりも快適なので、いつものこと。

「ほら、自分の部屋に帰って」

と私が言うと、

「頭が痛い……」

弟はもぞもぞして、また寝ました。

 

翌朝6時53分、弟が泣きながら部屋から出てきました。

びっくりした私と母は、弟をなだめながら、

「どうしたの? 何があったの?」と聞きました。

「頭が痛くてずっと寝られなかったんだよ。なのに、みんなは寝てるし……」

独り頭痛と闘ったのが相当つらかったようです。

熱を測ってみると38度オーバー。

〝コロナかも……〟と思った私たちは、

東京都発熱相談センター、病院、学校、会社、いろいろな所に電話をかけました。

近所の病院で検査を受けると、5分で「陽性」の診断を受けました。

家が狭いので、弟は東京都の宿泊療養施設に送ることに。

すぐに電話をしたのですが、迎えが来るのは翌日になると言われ、

その日は、最大限、換気のできる部屋で、母と弟が寝ることになりました。

 

弟の頭痛は良くなったのですが、熱が高く、足が痛いと言っています。

〝え? コロナで足、痛くなるか?〟と思いましたが、

朝泣いていた弟がかわいそうで、足をさすってあげました。 

本当は弟を部屋に一人にして、完全に隔離するべきなのでしょうが、

実際は、空間的にも、心情的にも、私の家では難しかったです。

  

弟を療養施設に送ってからは、家中の窓を開け、

スプレーでシュッシュッシュと除菌。

やっとマスクを外して、落ち着きを取り戻しました。

 

そうすると、本当に寂しくなります。

もちろん、弟がいなくて寂しいのではありません。

週末の予定は全てキャンセル。

会社も在宅にしてもらっているので、まぁ、人に会いません。

家族もできるだけ接触を避けているので、本当に人と接することがない。

〝寂しい!〟と夜、友達に電話すると、ブチッと切られて、

「ごめん。今、MTG中」とメッセージが……。

もう、寂しくて病気になりそうです。

やっぱり、人は一人で生きていけないなぁと思った隔離期間でした。

 

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