光言社 編集者ブログ

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2021年12月16日

一年生ダンナ日記 プレゼント無くしちゃった…

 念のため先に言っておきますが、自分が紛失したわけではありません(笑)

 結婚して初めての誕生日プレゼント、となるとやはりどんなかたでも「気合いが入った記念に残るものにしなきゃ…!」と思うものではないでしょうか? 自分もまさにそうでした。

 以前から「自分では安い腕時計しか買ったことがない」と妻が話していたこともあり、長い時間をかけて一緒にお店を回りながらおしゃれな腕時計を選んでもらい、ちょっと奮発してそれをプレゼントしました。気に入って毎日着けていたので、よかったよかった…と思っていたある日のこと。

 「腕時計無くしちゃったかも…」と妻がしょげこんでいたのです。

 最初聞いたときは「え、嘘でしょ!?」と思ったのですが、必死になって家中探し回る妻の姿を見ながら、かつて真のお父様が真のお母様に指輪をプレゼントしたにもかかわらず、お母様がその指輪を誰かにあげてしまっていたエピソードを思い出していました。

 そのときの心境を想像してみたときに、シチュエーションは少し違えどそのような思いでこの状況を見つめるべきだなと感じました。

 ここで怒る感情があるということはつまり、その腕時計に対しての執着を持っている自分がいるんだな。
 そもそもプレゼントとしてあげた時点でそれは相手のものになっているわけで、手離してしかるべきだよなぁ。
 大切にして喜んでいたじゃないか。こうして慌てて探していることを思えば何もとがめることはないなぁ…。

 そんなことを思ったのです。

 「それなら来年の誕生日にもっとすてきな腕時計を探しに行こうよ」

 口をついて出た言葉は、確かそんな一言だったかと記憶しています。

 自分の中でこの出来事は一つ大きな教訓になりました。
 「何かをプレゼントしたら、それがどうなろうと相手の勝手。大切なのはそれを喜んでもらえたその瞬間」
 だからこそ、今年も喜んだ顔が見たくて妻が気に入った腕時計をプレゼントしたのでした。

肥後もっこす

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