新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、数日間、自宅でテレワークを行いました。
わが家の長男(中3)、長女(中1)、次女(小5)は、3月からずっと学校が休校で、自宅で過ごしています。
テレワーク初日の朝、ダイニングテーブルで仕事をしていると、次女に「えっ、パパなんでいるの?」と驚かれました。長女には「きょう、土曜日だっけ?」と聞かれました。
「曜日の感覚がなくなってきているのではないか?」と、子供たちを見ていて心配になります。
子供たちはある程度の年齢になり、学校から外出しないように言われているので、「どこかに遊びに行こう!」などと、せがまれることはありません。各自が思い思いに時間を過ごしているので、私の仕事に影響はないはずなのですが……。
子供たちが遅くまで寝ていたり、ソファーに寝転びながら動画を見て1日を始めたりするのを見ると、私の中でイライラの虫が動き始めてしまうのです。
そして、こんなやりとりが。
「本当なら授業がある時間帯だよね?」「でも、休みだし」
「宿題は?」「夜にやる」
「読書でもしたらいいんじゃない?」「そういう気分じゃないから」
「これではいけない。私が模範を見せないと!」と、気合いを入れてパソコンに向かうと、かえって、子供たちのマイペースさが気になって、イライラの虫が活発に。私は、自らの忍耐心のなさを痛感しました。
そのようなとき、次女が、描いた絵を見せてくれました。
それは、私が作業をし終わった原稿の裏に描いた絵でした。
「こびとの数が少ないけど、白雪姫だよ」
「アラジンの服をきれいにぬれたと思ったのに、黒の線がにじんじゃった」
「プリンセスたちの夏祭りだよ」
次女はうれしそうに説明してくれました。
私は、「上手に描いたね!」と感動の声を上げました。いつの間にか、イライラの虫も消えていました。
子供たちは、友達と遊ぶこともできない中、何とか楽しみを見いだそうと頑張っています。
私は、「休校中の過ごし方とはこうあるべきと、自らの思い描くイメージを押しつけてはならない」と反省させられました。
そして、神様から与えられたこの期間、子供たちの個性にもっと関心をもっていこうと、気持ちを切り替えることができました。
真