夏の暑さもまだまだ厳しい今日この頃、
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
暑いからといってクーラーの効いた部屋に
籠りっぱなしはよくないなと反省しております。
たまには体を動かさねば…
8月になるとついつい気になってしまうのが甲子園。
野球経験者でもスポーツマンでもない私ですが、
一心不乱に練習に打ち込み
白球を追いかける高校球児たちの姿に胸が熱くなるのは
にわか者にも伝わる熱量があるからでしょう。
今年の甲子園は星稜と履正社が決勝に進出し、
両校どちらも初優勝をかけた一戦になるということで
令和初の大会ということもあり注目を集めましたね!
結果は履正社の優勝!おめでとうございます。
両校、また全ての甲子園に燃えた高校球児に賛辞をお送りします。
さて本題ですが、今大会では予選の際にも
大きく話題になった選手がいましたね。
大船渡の佐々木選手。
令和の怪物、との呼び声が高い選手であったことは
ニュースなどでご存じの方も多いのではないでしょうか?
ですが大きく報道されていた内容としては、
岩手県大会決勝での監督采配による登板回避問題。
ファンの間でも賛否の意見が飛び交った、
高校球界の今後にも関わる議論が巻き起こっている話になっています。
詳細はここでは省きますが、端的に申し上げれば
選手たちの「現在」をとったか「将来」をとったか、
その監督の判断が注目の的になっている一件です。
野球素人があれこれ言うのもおこがましいのですが
いわゆる根性論とスポーツ科学の対立、といった枠で
全てが語られていい話ではないなと感じました。
まず、そもそもですが
プレイヤーファーストであるべきという視点が抜けている状態で
チームが動いていたのであれば問題です。
全体目的のために個々がないがしろにされてしまう事が多い中、
今回は監督が佐々木選手の選手生命を守るために
登板させないという判断をした、という点では
プレイヤーを第一に考えた英断だったという事でしょう。
ですが今回の問題であまり着目されていませんが、見過ごせないのは
監督と選手たちとの「コミュニケーション不足」です。
佐々木選手の先発起用は無いということは
他の選手たちにも伝わっていたそうですが、
野手としても活躍があったにも関わらず
佐々木選手を投手、野手ともに起用するつもりがなかったことを
監督は説明無しで試合に臨んでいました。
立場上苦渋の決断をすることは、
往々にしてまとめる立場の方は多いことでしょう。
ですがチームのプレイヤーたちが納得することないまま
独断で進めたことは腑に落ちないことは目に見えています。
チームを率いるリーダーが、組織図の
ピラミッドの頂点にいるワンマンの体制よりも
駅伝の青山学院に見るような、
スクラムを組んでいる一体感のある組織が
現代において強さを発揮する話はよく耳にします。
Googleで人材開発を務めていた方が著書で語った
「ピラミッド型組織で働く人は死人も同然だ。
そもそもピラミッドはお墓だろ?」という言葉は
なんとも言い得て妙だなと、ふと感じました。
日常生活の中でも同じ事が言えますが、
コミュニケーションが欠けたところに基本いいことはありませんね。
授受作用こそが全ての根幹であるなと改めて思います。
ともあれ全てはたられば論、重要なのはどう転んだとて
悔いなき選択ができているか否かだけだな…
そう思わされた、令和最初の甲子園大会でした。