先日、息子(1歳、祝福三世)の通う保育園で行われた就学進級お祝い会に参加しました。息子のクラスは、お相撲さんになりきって、しこを踏むという出し物でした。ちびっ子たちが回しを締めて体を揺らすしぐさには、思わず笑みがこぼれました。練習の成果が出せたのかは謎でしたが、先生にも褒められて、息子は満足げでした。
各クラスごとに出し物があったのですが、卒園児クラスが行った「友達は買えるの?」という内容の演劇に、はっとするものを感じました。
森の中でキツネが1時間1コインで「友達屋さん」を始めると、動物たちが次々に「友達屋さん! 遊んで!」と声をかけてきました。
商売が繁盛していたある日、オオカミが「おいキツネ! 俺と遊ぼう!」と声をかけてきました。ところが、いつものように最後にコインを請求すると、「俺は友達屋じゃなくて、おまえに声をかけたんだ」と断られてしまいます。オオカミの態度に驚きつつ、次の日もその次の日も遊びに誘われ、2匹に友情が芽生えていきます。
しかし、オオカミは他の動物たちから恐れられていました。「友達屋さん」がオオカミと仲良くなっていくのが面白くない動物たちは、キツネを好物で釣り、オオカミを裏切らせようとします。欲に負けてオオカミを裏切ろうとするキツネでしたが、途中で自分の間違いに気づき、オオカミに全てを打ち明け、謝ります。そして、森の動物たちとオオカミが仲良くなれるように尽力し、最後に「友達屋さん」を辞めました。
子供らしいかわいい劇でしたが、内容は大人にも通じるもの。
あれ? もしかして大人になってからのほうが響く話では?
元気いっぱいの演技に、胸が熱くなりました。
え? いやいや、私は好物につられて友達を裏切ろうとしたりしませんよ。
ん? いやいや信仰者ですから、お金に目がくらんで神様を裏切ったりしませんよ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・多分。
未来が詰まった卒園児たちの姿に、信仰の初心に返ろうと思わされた出来事でした。
香