今年4月に掲載したブログで、我が家にカブト虫の幼虫を8匹飼っていることを紹介しました。
その後、幼虫たちはみな、無事に成虫になりました。オス5匹、メス3匹です。
それから息子(6年生)は、早起きをするようになりました。小学校に行く前にカブト虫の様子を見るためです。虫かごを家の外に置いてあるため、使わなくなった傘を使って強い日射しや雨を避ける工夫をしたり、毎日、蚊に刺されながらも昆虫ゼリーを替えたりと、自ら率先して行っていました。親から「宿題やって!」「明日の学校の準備!」などと言われても、なかなか動かない息子の姿とは、全く違うのです。
『祝福家庭』86号(9月下旬に発行)の「小学生教育Q&A」の中で、齋藤安正・成和子女部長が「自分が好きなことなら続けられる、自分で決めたことなら努力できる」とおっしゃっているとおりです。
息子の投入が実り、カブト虫はたくさんの卵を生みました。集めると30個ぐらいはあったと思います。白や黄色に輝いてとてもきれいでした。小さい虫かごに土と卵を移し、息子と私は、幼虫が生まれるのを楽しみに待ったのです。
3週間ほどして、息子が「そろそろ幼虫が生まれているんじゃないの」と言うので、2人でワクワクしながら、虫かごの土をビニール袋の上に広げてみました。すると、幼虫はどこにも見当たりません。しかも、たった2個の卵が残っているだけでした。そして、小バエの幼虫がはい回り、羽化した小バエが飛びたったのです。息子と私はショックでしばらく固まってしまいました。
「なぜ新しい昆虫マット(土)を使わなかったのか」「もっと定期的に観察したらよかったのに」と自責の念にかられる私をよそに、息子は意外にも、「今度はクワガタの幼虫を飼おうよ」とケロッとしていました。
息子の立ち直りの早さに救われると同時に、「環境づくり」の大切さを痛感する体験でした。