『世界家庭』8月号では、東南・南アジアで暮らす4人の日本婦人(タイ、スリランカ、ネパール、フィリピン)の証し「タイで真のお母様をお迎えして」を掲載しています。
その中の一人、フィリピン・ナショナルリーダー夫人のマリクデム紋子さん(3万双、比日家庭)は、今回、真のお母様にコーヒーをお入れするために精誠を尽くしました。
そんな紋子さんは、フィリピンで、「移動図書館プロジェクト」に力を入れています。貧しい地域を訪ね、教育を受けられずにいる子供たちに絵本の読み聞かせをしているのです。
左)『ねずみの相撲』を読み聞かせるマリクデム紋子さん。 右)絵本にくぎづけの子供たち
左)フィリピン人の姉妹が『はらぺこあおむし』を読み聞かせ。 右)準備されたたくさん
の絵本の中から、好きな本を手にする子供たち
紋子さんは、読み聞かせ活動について、次のように話してくれました。
「対話式の読み聞かせなので、少し読んでは、『みんなはどう思う?』『こんなとき、どうしたらいい?』と尋ねながら、会話をしています。ほとんどの子は、カラフルな絵本を見たことがないので、読み聞かせをするとくぎづけ状態です。また、自由に発言できる雰囲気をつくるようにしているので、反応も良いですね。絵本と言っても、内容はさまざまです。ですから、読み聞かせるときは、親の愛、諦めない心、ために生きる心、希望を持つことなどが伝わるように話します。子供たちは、貧しい地域に生まれて、貧困の連鎖から抜け出せず、将来を諦めています。〝君たちには可能性があるよ! 一人一人に希望があるよ!〟という母親の愛を込めて活動しています。
このような活動をしながら思うのは、今、世界中が母親を求め、必要としているのではないかということです」
貴