体育の日(10月10日)に3人の子供と公園に遊びに行きました。そこには展望台、噴水、花壇、遊具、動物との触れ合いの場などがあり、家族連れで賑わっていました。
子供が楽しく遊ぶ姿を見ながら、いつの間にか、私は写真を撮ることに夢中になっていました。「遊具で遊ぶ子供の笑顔を撮りたい」「きれいな花や噴水を背景にして記念写真を残そう」「実家の両親に送ってあげたら喜ぶに違いない」などと思い、さまざまな場面で、子供に「こっち向いて」と言いながら写真を撮っていたのです。
ところがしばらくすると、末っ子(小学1年)の顔が曇ってきて、ついに、「花の前で写真を撮るのはつまらない。疲れた」と言って足が止まり、心を閉ざして手もつないでくれなくなりました。
私は「しまった」と思いました。子供を喜ばせようと思って公園に来たのに、自分の満足のため、子供たちをこちらのペースに合わせようとしていたのです。
そこから、『祝福家庭』82号の「個性花咲く光の子」で紹介した「絶対服従(子供の要求に対して絶対的に応え、愛を投入すること)」の内容を実践。末っ子の願うままに遊具を移動して遊び、子供が飽きるまで見守り、アイスクリームを買ってあげ、動物コーナーの長い列に並んで待ち、一緒に動物に触って楽しみました。
そうするうちに、末っ子の顔に笑顔が戻り、私の手を自然と握るようになりました。そしてあれほど嫌がっていたのに、花壇の前で自らポーズを取って写真に収まったのです。
体は疲れましたが、「子供を喜ばせる」ということについて学ぶ、尊い一日となりました。