1976年9月18日、真の父母様は米国ワシントンに30万人を集めて、ワシントン大会を大勝利に導かれました(写真)。今年はその40周年です。
ワシントン大会を迎えるまでの真の父母様のごようすについて、ドミニカ共和国国家メシヤの河野先生夫妻(777家庭)が、9月10日号掲載の証し「慕わしき わが主、わが父母」で触れています。当時、ボストン教会に滞在しておられた真のお父様の深刻なごようすを、河野先生夫妻は次のように証言しています。
「ワシントン大会が近づいてくると、ただならぬ緊張感が漂うようになりました。真のお父様は海には出られず、崖の上にあぐらをかいて、じっと海を見詰めながら瞑想にふけっていらっしゃるように見えました。飲み物をお持ちするのもはばかられるほどでした」
ワシントン大会の勝利について、「教会手帳」には以下のように記されています。
「ワシントン大会の勝利をもって、……イエス様の果たせなかった使命を引き継ぐ人物が再び現れる(再臨する)必要性は全くなくなり、文先生の勝利された基盤を通して必ずみ旨が成就するという条件が立ち、1976年10月4日に『天勝日(天の勝利の日)』が宣布された」
つまり、ワシントン大会の勝利でメシヤの再々臨の必要がなくなった、言い換えれば、それまでは、メシヤがもう一度再臨しなければならない事態に陥る可能性もあったということです。メシヤ(イエス様と真の父母様)を地上に送るために、神様がどれほどの歳月を費やし、どれほどの苦労をされたかを思うと、この勝利の価値は言葉では言い尽くせないものでしょう。
私はワシントン大会の翌年に伝道されましたが、そんな私にある先輩家庭が「大切なことが全て終わってから来たんだね」と言ったのも納得です。
「9月18日」と言えば、1946年、真のお父様がスパイ容疑で平壌の大同保安署に捕まり、監獄で許浩(孝)彬氏(腹中教教祖)に手紙を送ったことが発覚して、ひどい拷問をお受けになった日でもあります。ちなみに「天勝日」の10月4日は、以南出監日(1955年、ソウル地方法院で無罪を言い渡された日)です。
真のお父様のご生涯は、悲しい恨の歴史を喜びに変えるための歩みだったのだと、改めて思わされました。
晶