2025.03.20 12:00
ほぼ5分で読める勝共理論 73
スパイ防止法①
日本には「スパイ防止法」がない!?
編集部編
スパイ防止法がないのは日本だけ?
皆さんは「スパイ防止法」という法律をご存じでしょうか。
おそらく若い世代のかたがたには、「そんなものは聞いたこともない」というかたが多いことでしょう。
なぜなら、日本にはスパイ防止法という法律はないからです。
まずは、スパイ防止法がどういう法律なのかを説明しましょう。
実は世界には、たくさんのスパイがいます。特に日本には、たくさんいます。なぜかというと、日本にはスパイを取り締まる法律がないからです。
スパイといっても、『ミッション:インポッシブル』という映画に出てくるトム・クルーズのような、特別な身体能力を持った人ばかりではありません。
普通にスーツを着て、その辺りを歩いています。外見はサラリーマンと全く同じですが、軍隊などの特殊機関で、特別な訓練を受けています。
中国軍の中には、こういった特別な訓練を受けたスパイがたくさんいて、世界中にスパイを送り出しています。
軍隊以外にも、中国政府の直属のスパイ機関があって、ここにはいったい何人のスパイがいるのかよく分かりません。
その中にはサイバー攻撃や、通信傍受を専門にしている人もいます。外国に行って諜報(ちょうほう)活動をしている人もいます。
そして、そういう特別な訓練を受けたスパイだけではなく、日本に普通に住んでいる留学生などにお金をあげて、大学や研究所の情報を盗ませたりすることもあります。広い意味ではその人たちもスパイです。
そういう人たちも含めると、日本には今、数万人のスパイがいるといわれています。
日本は「スパイ天国」?
スパイのやり方はいろいろです。
中国人留学生にお金を渡して情報を集めることもありますし、自衛隊員と接触して最新兵器の情報を盗むスパイもいます。あるいは日本のマスコミに、間違った情報を流すスパイもいます。
やり方としては、お金を渡したり、女性と関係を持たせて写真を撮り、ばらすぞといって弱みを握ったりします。一度弱みを握られると、どこまででも利用されます。
そうしてついに自殺した日本人もたくさんいます。
こういう活動をするのは中国だけではありません。ロシアも北朝鮮もしています。もちろんアメリカもしています。それが、世界の常識になっているのです。
それでほとんどの国で、スパイを取り締まる法律があります。これがスパイ防止法です。捕まると、たいていは死刑か無期懲役です。
例えば、自衛隊の基地の機密情報が盗まれたら、日本の安全保障上、大変な損害になりますね。国民の生命に関わる問題になります。
それぐらい、国の情報というのは重要だということです。
ところが、日本にはスパイ防止法がありません。
一応日本の公安警察の中には、外事課という部署があって、スパイ活動の捜査などをしています。ただ、たとえスパイの現場を見つけたとしても、そのスパイを捕まえる法律がありません。
こんな例もあります。
警察がスパイを追いかけて、たくさんの情報を入手して現場を押さえたのですが、捕まえる法律がないのです。もし訴えるとしたら、機密情報が何十枚かあったので、その紙を盗んだということでどうか、という話になったというのです。
それで日本は「スパイ天国」といわれたりします。他の国のスパイは命懸けだが、日本では安心してスパイができるという意味です。日本という国はそういう国なのです。
これからしばらくの間、スパイ防止法はなぜ必要なのか、ということを具体的に説明していきたいと思います。
【関連書籍】
◆『よくわかる勝共理論~日本と世界の平和のために~』(光言社)