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世界はどこに向かうのか
~情報分析者の視点~

米露首脳が「戦争」停戦協議の開始を合意

渡邊 芳雄(国際平和研究所所長)

 今回は、2月10日から16日までを振り返ります。

 この間、以下のような出来事がありました。

 北朝鮮、米原子力潜水艦の韓国寄港を批判「アメリカの狂気の表れ」(2月11日)。日本のEEZ(排他的経済水域)内に設置のブイ、中国側が撤去「任務完了した」(11日)。ロシア、拘束の米国人男性解放、トランプ氏「公平」と評価(11日)。トランプ大統領、プーチン大統領と電話協議。侵攻終結に向け交渉開始を合意(12日)。米上院本会議、ケネディ厚生長官承認(13日)。バンス氏、欧州民主主義を痛烈批判、SNS規制や不法移民は「内なる脅威」(14日)。米国務省、「台湾独立不支持」を削除、中国の反発必至(16日)、などです。

 トランプ大統領は2月12日、自身のSNSでプーチン大統領と電話協議したことを明らかにしました。そして、直ちに停戦交渉を始めることで合意したと発信しました。
 「ロシアとウクライナの戦争が引き起こす大勢の死を止めたいとの考えで一致した」というのです。

 電話協議で、プーチン氏と「それぞれのチームに直ちに交渉を開始させることで合意」したと表明し、交渉にはルビオ国務長官、ラトクリフCIA(中央情報局)長官、ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)、ウィトコフ中東担当特使が当たるように指示したことを明らかにしました。

 ロシア側の報道によれば、電話協議は1時間半。相互訪問を含む緊密な協力で一致し、イランの核開発を含む中東情勢、エネルギー、ドルの信認も議題になったといいます。
 協議では、プーチン氏が「紛争の根本原因」を除去することが不可欠だとする立場を伝えたといわれています。

 内容として、ウクライナの中立化、非軍事化と共に、ウクライナ大統領選の実施を主張したとみられます。
 プーチン氏は、昨年5月に任期切れを迎えているウォロディミル・ゼレンスキー大統領の正統性を否定してきました。プーチン氏は、将来的な親露派政権の樹立を見据えているのです。

 トランプ氏はゼレンスキー大統領とも電話での協議を行い、プーチン氏との電話協議の内容を伝えました。SNSで「ゼレンスキー氏もプーチン氏と同様に平和を望んでいる」と発信しています。

 ゼレンスキー氏は2月12日、Xで「米国と共にロシアの侵略を阻止し、永続的で確実な平和を確保するための次のステップを計画している」と書き込みました。

 トランプ氏は、「私が大統領であれば起こらなかった戦争で、何百万人もの人が亡くなった。これ以上、命を失ってはならない」と述べています。

 停戦を急ぐのは、ウクライナ支援に伴う米国の負担を軽減しつつ、覇権的行動を続ける中国の抑制や不法移民対策など国内問題に財政的・人的資源を振り分けたい思いがあります。
 今後、対面の米露首脳会談がサウジアラビアで開催される見通しです。

 現時点では、ウクライナが、クリミア半島を含む「占領」された全地域を取り戻すことは困難ではないか、との見解が多く見られます。しかし交渉はこれからです。

 ロシアに譲歩すれば力による現状変更が常態化する世界に転落するとの警告もあります。
 いずれにせよ、二度とこのような悲劇が起こらない仕組みをつくり上げることができるよう期待したいと思います。



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