https://www.kogensha.jp/news_app/detail.php?id=25584

共産主義の新しいカタチ 45

 現代社会に忍び寄る“暴力によらざる革命”、「文化マルクス主義」とは一体何なのか?
 国際勝共連合の機関紙『思想新聞』連載の「文化マルクス主義の群像〜共産主義の新しいカタチ〜」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。(一部、編集部による加筆・修正あり)

動物と同じ次元で人間捉える
ダーウィニズムとその周辺③

▲エルンスト・ヘッケル(ウィキペディアより)

無から生命創造唱え人種差別へ
 ヘッケルの問題はそれだけではありません。さらに「人種の優劣」を示唆するような表を描いたことも、実は「優生学」や人種差別的思想を正当化する「根拠」にされてきたことは否めません。

 具体的には、リチャード・ワイカート著『ダーウィンからヒトラーへ』で暴かれたヘッケルの『創造の自然史』の口絵がそれです。

画像をタップすると拡大してご覧になれます

 この口絵についてヘッケルは次のような説明を与えています。

 「最も高度に発達した動物の心と、最も発達していない人間の心との間には、ほんのわずかの量的な違いがあるだけで、何ら質的な違いはない。そしてこの違いは、最も低い人間と最も高い人間の心の差よりもはるかに小さい。あるいは最も高い動物と最も低い動物の心の差よりも小さいと言ってよい」

 これはつまり、「人間とサルとの間には明確な一線がなく、血族的に連綿とつながっている」とするもので、この絵で言えば、「最下等人間」と「最高等サル」の違いは、1(白人=コーカソイド)と6の差よりも小さいとの意味。この見立てこそ、まさに人種差別を正当化する「理屈」となってきたのです。

 しかし、この見立てが「未開文明」への軽侮や、「優生学」と称して障害者への「断種政策」が躊躇いもなく行われてきた「理屈」なのです。かつてナチスドイツが「劣等民族」の烙印を押したユダヤ人に対して行った「ホロコースト」の「前段」として、障害者を強制的に安楽死させた「T4作戦」が行われました。

 ドイツの前に「優性政策」が奨励されたのは米国で、障害者の「強制断種」政策が当たり前のように行われ、日本でもハンセン病患者らの断種政策が行われてきたのです。

 これとほぼ同じことが、現在でも行われています。中国のウイグル、チベット自治区において、「中国人」への強制「改造」政策が進められています。女性たちは強制的に移住させられ、漢人と結婚させられる。男性は強制収容所送りに。

 ところで、ウォレスはダーウィンの人間感情や精神も動物に由来するとしたことに反発し、精神と肉体は別と考え、降霊術など精神世界への探究も試み、完全に袂を分かちました。

 一方、ヘッケルは生物と無生物も連続性があると考え、その「中間存在」を唱えました。その影響でミラーという学者が無機物から生命が誕生する実験を行い、失敗しています。

「思想新聞」2024年12月1日号より

ウェブサイト掲載ページはコチラ

勝共情報
国際勝共連合 街頭演説「激動する世界と日本」2024年12月13日 東京駅

LINE勝共ラシンバン】
友だち追加、お待ちしております。
友だち追加はこちら↓