2024.12.20 17:00
心情開拓
心霊を育てる生活原則(187)
原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。
李耀翰・著
17 聖日を守ろう
外的なことのみに気を奪われたイスラエル
イスラエルの民は、安息日そのものが聖なるものであると思っていました。本来、神様は人が聖なる者となるために安息日を定めたのですが、安息日の根本的な意味を忘れて、外的なことのみに気を奪われました。外的な供え物や献金の準備に追われ、そのため安息日に大切な用事があっても、それを遂行しませんでした。
人間は心霊基準が下がると、気紛れになりがちです。七日断食を決意して始めたとしても、途中で「ああ、御飯が食べたくなった。いつ断食が終わるかなあ」と思えば、精神的に断食に失敗したことになります。マラソン選手が出発前に必ず勝利すると決意したなら、ゴールインするまでその決意を貫かなければなりません。たとえスピードが落ちても、精神的に弱くなってはならないのです。礼拝を受けることも、マラソン選手と同じです。
動機を忘れないための記念品
ところで、外国から食口(シック)たちが韓国に訪れると、文先生は一人一人に指輪を下さることがあります。指輪は、「あなたと私は一つである」という関係を結んでくれるものです。先生が下さるプレゼントには特別な意味が含まれているのです。
夫婦においても同じです。夫は妻に、妻は夫に結婚式の際、指輪をはめますが、その指輪は一生を通じて、初愛の基準の印となるのです。
動機を忘れないために記念品が必要なのです。文先生から頂いた指輪を朝はめるたびに、お祈りしながらそれを下さった先生のみ心を常に考えなければなりません。私たちのことを憐(あわ)れみ、さらに覚えてくださった先生からの記念品ですから、それを頂いた人は感動せざるを得ないのです。その指輪は、私たちの心をいつも照らしてくれるのです。
条件を立てて礼拝に参加する
聖日には、下着を着替え、きれいな服を着て礼拝に参加する習慣をつけましょう。聖日を名節のように貴く聖なる心で迎えるならば、貴いものであると感じるようになります。条件物とはこのように大切なのです。
聖日はみ言(ことば)を聞いて恵みを受ける日です。「神様を恋しいと思う心をさらにもてるように導いてください」と祈るのです。何の条件もなく、「神様の息子、娘となれますように」と祈ってはいけません。自分自身から先に条件を立てるのです。聖別された人は、礼拝を大切にし、神様の前にしかるべき条件を立てて礼拝に参加します。
(『統一世界』1990年9月号より翻訳転載)
---
次回は、「神様を心情で知る」をお届けします。