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facts_3分で社会を読み解く 43
CESNUR2024国際会議におけるスズコ・ヒルシュマンさんの発言

ナビゲーター:魚谷 俊輔

 6月12日から15日にかけて、フランス西部ボルドーで行われたCESNUR(新宗教研究センター)2024国際会議における七つのプレゼンの内容をシリーズで紹介する。

 第6回は、オーストリア在住の日本人信者スズコ・ヒルシュマンさんのスピーチである。

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 私の名前はスズコ・ヒルシュマンです。日本で生まれ育ち、オーストリアに住んで40年になります。

 私は、旧統一教会信者が犯罪行為であるディプログラミング(拉致監禁による強制改宗)の犠牲者となっている現実への認識を高めるために、この場に立ちました。その犠牲者の中には私の姉も含まれています。

 私は仏教の伝統の中で育ちました。
 二番目の姉は統一教会に出合い、人生の疑問に対する答えをその教えの中に見いだしました。その後、姉は統一教会を私たち家族に紹介しました。
 当初、父は統一教会に賛同していましたが、メディアの影響や反統一教会団体との接触を通して、反対するようになりました。

 1976年、衝撃的なことが起こりました。二人の姉は実家に戻り、毎日実家から職場に通っていました。
 ある日、二番目の姉から電話がかかってきて、「お姉ちゃんが誘拐されてどこかに監禁されているようだ」と言いました。

 一番上の姉が家で寝ていると、見知らぬ男4人が姉の部屋に入り、手足をガムテープで縛り、口を麻酔布でふさぎました。
 姉は車に乗せられ、東京にある監禁施設に連れていかれたというのです。

 一番上の姉の夫である義兄は、統一教会と接点がなかったのですが、父に頼まれて男たちに同行しました。
 義兄は状況を観察し、彼らの暴力的なやり方に不信感を抱き始めました。義兄は拉致された姉に、「信仰を失ったふりをして早くここを脱出するんだ」とこっそり助言してくれました。

 姉は施設にいる間、別の統一教会信者の女性がディプログラマーの丸山氏の住む別のアパートに連れていかれるのを目撃しました。
 この女性は丸山氏から2カ月以上にわたって繰り返しレイプされていたことが後に判明しました。

 女性は脱出後、刑事告訴しましたが、恐怖とプライバシーの問題から告訴を取り下げました。
 彼女の父親は、娘に起きた悲劇に対する苦悩により自殺しました。

 姉は数日間しか監禁されませんでしたが、何が起こるか分からない状況で毎晩眠れずに祈っていました。
 その施設には約20人が監禁されていました。

 拉致監禁被害者が解放されるためには、命懸けで脱出するか、信仰を失って裁判で旧統一教会を糾弾するかの二つの方法しかありません。

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