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facts_3分で社会を読み解く 42
CESNUR2024における堀守子WFWP会長の発言

ナビゲーター:魚谷 俊輔

 6月12日から15日にかけて、フランス西部ボルドーで行われたCESNUR(新宗教研究センター)2024国際会議における七つのプレゼンの内容をシリーズで紹介する。
第5回は、世界平和女性連合(WFWP)の堀守子会長のスピーチである。

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 WFWPは、1992年に文鮮明(ムン・ソンミョン)師と韓鶴子(ハン・ハクチャ)夫人によって設立された国連NGO(非政府組織)です。
 開発途上国でボランティア活動を行い、多くの学校を建て、40万人以上の女性や子供の支援を行ってきました。

 しかし安倍晋三元首相の暗殺事件後、これらのプロジェクトは破壊され、私たちの尊厳は傷つけられました。
 WFWPに対する迫害とその被害についてご報告します。

 2022年11月、共産党の穀田恵二議員は、モザンビークの宝山晶子WFWP議長に外務大臣賞を授与した外務省を攻撃し続けました。
 穀田議員による攻撃後、外務省は外務大臣賞の授与を取り消しました。外務省が共産党やメディアからのさらなる攻撃を避けるため、自己保身のために授賞を取り消したのは明らかです。

 セネガルにもプロジェクトがあります。JAMOOという職業訓練学校があります。JAMOOは女性が自立するための職業訓練学校です。
 私たちは1995年にこのプロジェクトを開始し、これまでに1500人以上の女性がこの学校に通い、多くが経済的に自立することに成功しています。

 外務省は、このプロジェクトがWFWPに属することを知っていました。日本大使館のスタッフは、プロジェクトへの資金提供を日本政府に申請することを勧めてくれ、日本政府から資金援助を受けることができました。当時、外務大臣は岸田文雄氏でした。岸田氏は、私たちの学校建設に資金を提供してくれた当事者なのです。

 しかし同じく共産党の穀田議員が、岸田首相(当時)に対して、反社会的組織といわれるWFWPに日本政府が資金援助した責任を追及したのです。
 外務省は校舎を徹底的に調査しました。日本からわざわざ外務省の代表4人をセネガルに送り込みました。彼らは、学校がWFWPに属する痕跡を一つ残らず消そうとしました。学校の制服やロゴを変えろと言ったのです。

 最終的に、私たちはこの学校を失いました。30年近く支援してきたにもかかわらずです。私たちは状況を打開し、尊厳を取り戻すために闘ってきましたが、私たちだけではできないことを実感しています。同様の迫害に苦しむ他の宗教団体と同盟を築く必要があります。

 私たちはサイレント・マジョリティーでしたが、同時にノイジー・マイノリティーになる必要があります。
 共に闘いましょう。日本で何が起きているのかを人々に知らせてください。

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