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世界はどこに向かうのか
~情報分析者の視点~

衝撃の兵庫知事選結果!
真実を知りたい「ネット民」が大手メディアに勝利

渡邊 芳雄(国際平和研究所所長)

 今回は、11月11日から17日までを振り返ります。

 この間、以下のような出来事がありました。

 ロシア派遣の北朝鮮兵の「戦闘参加を確認」と米政府(11月12日)。トランプ氏とバイデン氏が会談、政権移行のため(13日)。米国務長官に対中強硬派のマルコ・ルビオ氏(13日)。米共和党が「トリプルレッド」達成(14日)。韓国・最大野党代表に有罪判決、次期大統領選の有力候補・李在明(イ・ジェミョン)氏、控訴する方針(15日)。兵庫県知事選挙の投開票、斎藤元彦氏が再選(17日)、などです。

 兵庫県知事選挙が11月17日、投開票され、斎藤元彦氏が再選されました。
 斎藤氏に対する「内部告発」問題に端を発した百条委員会(国会における証人喚問とほぼ同じ)が動き出していました。

 しかしそこでの結論を待つことなく、9月19日、県議会で、全会一致で不信任決議案が採択されたのです。
 残された選択肢は、議会の解散か失職でしたが、斎藤氏は失職を決断して、出直し選挙が行われるようになったのです。

 斎藤元彦氏は111万3911票を獲得し、事前予測では優勢とされていた稲村和美氏(元尼崎市長)は97万6637票となり、約13万票の差で当選しました。

 全大手メディア(新聞、テレビなど)と「県議会」が、知事としてふさわしくないと判断して失職させた斎藤氏が、県民の支持を得て再選したのです。

 斎藤氏を支えたのは、真実を知りたい「ネット民」でした。

 全ての発端となったのは、今年の3月12日に発出された匿名の「怪文書」です。
 送り先は県議会員、国会議員、警察、メディアなどであり、その内容は、斎藤氏の権力乱用、パワハラ、さらに業者に対して贈り物を要求する、などでした。

 知事側は、怪文書の作成、発出者を特定するため県のサーバーを調査しました。
 その結果、西播磨(地域)県民局長(当時)であると分かったのです。その人は3月退任予定でした。

 問題はその動機と訴える方法です。
 動機については、県民局長は百条委員会で証言することが決定した後、その直前で自死してしまいましたので確認できません。

 訴える方法について、やはり「怪文書」の発出は間違っていたといえるでしょう。内部告発に関して告発者が守られるために「公益通報者保護法」があります。

 この法律は、事業者(企業・公益団体)の不正行為を、不正の目的でなく通報する労働者を保護するものです。
 通報先としては、①事業者(1号通報)②行政機関(2号通報)③他の外部通報先(3号通報)、マスメディアなどがあります。

 県民局長は後ろめたいことがなければ、まず兵庫県の窓口に通報すべきだったのですが、いきなり怪文書という形でばらまいてしまったのです。

 知事の指示で片山安孝副知事が事情聴取を行いました。副知事と局長は以前、上司と部下の関係だったのです。
 3月27日に解任となり、処分が明確になるまでは3月の定年退職は延期。その後局長は4月4日、前述の「公益通報」を行いますが、5月に判断が下り停職3カ月が言い渡されています。

 怪文書は独り歩きし、マスメディアが動き出します。一方的な斎藤氏批判が洪水のように流れることとなりました。

 その結果、百条委員会を開くことになり、パワハラや贈り物などの要求(おねだり)が事実であったのかを確認していきましたが、おねだりの事実はなく、パワハラについては「斎藤知事は最高幹部(片山副知事)に対して文具(付箋)を投げた」という事実が確認されました。

 百条委員会で県民局長が呼ばれることになったのですが、証言することなく7月7日に自死してしまいました。

 「内部告発」問題のもう一つの核心は県民局長が使っていた公用パソコンの中身でした。これはすでに百条委員会に渡っているものです。

 入手した人物(「NHKから国民を守る党」の立花孝志氏など)から流された情報によれば、パソコンの中身は、①うわさとしてのパワハラ、おねだり ②斎藤知事に対するクーデター計画 ③自身と女性職員10人との不倫内容であったようです。

 真実を知りたい「ネット民」にとって、許せないと判断させたのは、10月25日、百条委員会が終わって出てきた片山副知事に対するメディアの囲み取材の場で、片山氏がパソコンの中身について触れようとした時、大手メディアの記者が発言を制止したという事実が明確になったということです。

 真実を知りたい「ネット民」は、兵庫県議会とマスメディアはつるんでいる、と判断したのです。
 その怒りが巨大なうねりとなって大手メディアの報道、既存政党の組織力、全てを打ち破って斎藤氏を勝たせたのです。

 このような選挙は見たことがありません。体験したこともありません。
 大手メディアは真実を伝えていないのではとの疑念は確実に広がっています。しかしメディア側は、本当の意味での事の重大さに気付いていないようです。



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