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facts_3分で社会を読み解く 39
CESNUR2024における田中会長のビデオメッセージ

ナビゲーター:魚谷 俊輔

 6月12日から15日にかけて、フランス西部ボルドーで行われたCESNUR(新宗教研究センター)2024国際会議における七つのプレゼンの内容をシリーズで紹介する。
 第2回は、田中富広・世界平和統一家庭連合日本会長のビデオメッセージである。

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 ヨーロッパの人々が宗教の自由を獲得するために、多くの犠牲を払って闘ってきた歴史に対して、深い尊敬と感謝の気持ちを持っております。

 このCESNUR会議で、日本における家庭連合に対する常軌を逸した社会的、政治的、法的攻撃に関してお話しせざるを得ないことを残念に思います。

 韓国生まれの宗教団体である家庭連合が、歴史的に複雑な関係を有する日本で拡大することは簡単なことではありませんでした。
 特に私たちが共産主義から国を守るための勝共運動を始めてからは、共産主義勢力の激しい攻撃を受けるようになりました。

 やがて、キリスト教牧師や共産主義者、左翼弁護士、そして職業的改宗屋によって、会員への非合法的な拉致監禁・強制改宗問題が起こり、被害者は現在までに4,300人を超えます。

 安倍晋三元首相殺害事件が起きると、家庭連合に反対する勢力と結託した日本のメディアは、私たちへの激しい攻撃を開始しました。それはまるでヨーロッパ中世の魔女狩りのようでもありました。

 事件発生以来、日本家庭連合の会員が受けた内外の圧迫は言語を絶するものでした。
 教会に対する器物破損や、会員であることが分かれば、アパートを借りることも就職することもできないという報告を私は数多く受けてきました。

 岸田首相(当時)によって、家庭連合の解散命令を求める請求が202310月に裁判所になされました。
 解散命令は宗教法人への死刑宣告であり、団体としての死を意味します。

 解散命令が出されれば、全ての法人資産は法人解散後に国家に没収されることになるでしょう。
 解散命令により、日本の信仰の自由は大きく後退いたします。

 皆さんがよくご存じの1984年にイギリス統一教会が政府に勝訴した事件を、私は忘れられません。
 この裁判は、ヨーロッパの理性の勝利であり、優れたバランス感覚の結果であります。

 信仰の自由の喪失は、不寛容で攻撃的な社会を生み出すと思います。
 さまざまな花々がそれぞれの美しさを表現するように、多様性のある社会、相互の尊敬と理解で共に生きる社会、異なった信仰を尊重する優しさのあふれる日本と世界となることを願っております。

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