2024.09.29 13:00
スマホで立ち読み Vol.34
『祝福結婚の恵みと夫婦円満の秘訣』6
内田由喜・著
スマホで立ち読み第34弾、『祝福結婚の恵みと夫婦円満の秘訣』を毎週日曜日(予定)にお届けします。
本書は真の父母様のみ言を中心に、祝福結婚の意義、祝福家庭の信仰生活や夫婦の在り方など、祝福を受けた夫婦がどのようにして真の愛を築いていくのかについてまとめられています。これから家庭を出発する夫婦に限らず、すべての祝福家庭の夫婦に読んでいただきたい一冊です。
ここでは第6章「夫婦愛を育む」をお届けします。
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第6章 夫婦愛を育む
二、家庭での夫婦の生活習慣
(一)相手を抱きしめる
最近、誰かを抱きしめたことがありますか? うれしいときだけでなく悲しいときやつらいときなどに、抱きしめられて、なんだか安心したという経験はありませんか? 最近ではハグと言われる、軽く抱き合う行為が街中でも行われています。抱きしめる、抱きしめられるという行為は、言葉を超えたコミュニケーションの一つなのです。
人間は常にさまざまなホルモンを分泌していますが、ハグをするとオキシトシンというホルモンが分泌されます。このオキシトシンというホルモンは、「絆(きずな)ホルモン」と言われることもあるそうです。母親が授乳する時にも分泌され、赤ちゃんとの絆を深める作用があると言われています。
このオキシトシンは、夫婦や恋人同士など、親しい人とのスキンシップでも分泌されます。このホルモンにはストレスを軽減する作用もあります。30秒間優しく抱きしめ合うことでストレスの3分の1が解消されると言われていますから、その効果は絶大です。
ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサは、死が近い人たちを自らの施設に運び、しっかりと抱きしめました。「抱きしめる」ことによって人の温もりが伝えられ、癒やしと慰め、心の平安を与えるのです。そのようにして多くの人を看(み)取りました。
このように素晴らしい力を持った「抱きしめる」という行為は、夫婦の間でこそ、積極的にすべきものでしょう。
では、生活の中で、夫婦が具体的にどのようにしたらよいか考えてみましょう。
まず、朝起きて、夫婦で「おはようございます」と挨拶をしたら、互いに抱きしめ合ったらよいでしょう。
妻は夫を、“母親のような心”で抱きしめてあげるのです。人間は心の奥底に、幼い時に母親から受けた愛の感触が残っています。母親に抱かれていた愛の感覚が残っているのです。特に男性は、いくつになっても、心の奥底では、母親の愛を求めているものです。
ですから、そんな夫を母親の心で抱きしめてあげ、夫を満たしてあげたら、夫は励まされ、力を与えられるでしょう。
夫は、家庭における経済的責任を持ち、さまざまな活動をする中で、多くのストレスを受けているに違いありません。ですから、一日の出発である朝に、妻から抱きしめられ、慰労されたら、ストレスが吹き飛び、勇気を持って、一日を出発できるのではないでしょうか。
女性も夫に抱きしめられることによって、「愛されている」と実感することができます。
どんなに多忙な生活の中でも、夫婦だけの時間をつくり、愛の言葉を交わしながら、肌と肌が触れ合う時間を持つことをお勧めします。そして、夜は、妻は夫の腕に抱かれて眠るのです。眠りに入る前に、夫婦はお互いに慰労し合うことで、その日のすべての疲れが癒やされます。
時には、休日の昼間などに時間をつくり、美しい自然に触れたり、夫婦で手をつないで公園などを散歩しながら話し合ったりすることも大事です。
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次回は、「相手を尊重する」をお届けします。