https://www.kogensha.jp/news_app/detail.php?id=22576

スマホで立ち読み Vol.34
『祝福結婚の恵みと夫婦円満の秘訣』2

内田由喜・著

(光言社・刊『祝福結婚の恵みと夫婦円満の秘訣』〈201665日初版発行より)

 スマホで立ち読み第34弾、『祝福結婚の恵みと夫婦円満の秘訣』を毎週日曜日(予定)にお届けします。
 本書は真の父母様のみ言を中心に、祝福結婚の意義、祝福家庭の信仰生活や夫婦の在り方など、祝福を受けた夫婦がどのようにして真の愛を築いていくのかについてまとめられています。これから家庭を出発する夫婦に限らず、すべての祝福家庭の夫婦に読んでいただきたい一冊です。

 ここでは第6章「夫婦愛を育む」をお届けします。

---

6章 夫婦愛を育む

一、会話・コミュニケーション

 一般の家庭相談所やカウンセリングの専門家たちは、夫婦円満の秘訣(ひけつ)として「夫婦の会話・コミュニケーション」を第一に挙げます。ある相談所で「夫婦円満の秘訣」を既婚者1000人に聞いた報告がありました。

 約半数の人の回答は、「会話をしっかりする」でした。次が「思いやりを持つようにする」、そして「感謝の気持ちを持つ」。以上がベスト3でした。そして4番目は、「美味しい食事を作る」でした。

 最近、未婚男性を対象に「パートナー・コミュニケーションスクール」が開催されています。NHKや各メディアでも紹介されていますが、コミュニケーションは男女関係やビジネス、仕事にも重要な要になるということで、人気があるようです。コミュニケーション力がある人はビジネスでも成功する人が多いそうです。

 家庭生活において、夫婦の間で会話をはじめコミュニケーションを円滑にすることが大事です。

(一)傾聴
 「聴」という漢字は、「耳」、「十」、「目」、「心」から成っています。「相手を目でしっかりと見て、声のトーンに含まれる感情までも心を遣って丁寧にきく」という意味です。通常遣う「聞く」という言葉は、意識しないで、ただ耳に入る音を受け入れる場合に使います。

 「聴く」というのは、簡単に言えば、「相手の話を、そのまま受け止めながら聴くこと」です。受け止められれば、受け入れられていると感じることができます。夫婦でそれぞれが思うことを語り、相手の話を受け止めて、話題を盛り上げましょう。そのようにして仲良くなることが、最初の段階で必要だと思います。

 また、自分の心を真っ白にして聴くことが重要です。男性だから、女性だからなどと先入観を持って聴いていたら、相手の心を理解することはできません。それぞれが個性真理体であって、自分とは違うのですから、まずよく聴いて相手を知ることからスタートです。

無条件に肯定的に聴く
 夫婦でも、お互いの心の深い世界に対して意外に知らないことが多いようです。まず無条件に、肯定的に聴くことから始めましょう。すぐに反論したり、否定したりすれば、拒絶されたように感じてしまいます。それでは、夫婦の心の距離は縮まりません。相手が感じていることを同じように感じる、共感してこそ、心が近くなります。

 相手が言ったことを、そのままオウム返しのように繰り返すのも「傾聴」の一つの方法です。

 例えば、「──については○○と思います」と言われたときに、「──は○○だと思うのですね」と答えます。そうすると、話した相手は自分と同じ気持ちでいてくれる、自分の気持ちに共感してくれていると感じるのです。

 「傾聴」は相手に「気づかせる」ものではなく、相手に「寄り添う」ものです。寄り添って支えようとするのが「傾聴」の素晴らしいところです。また、相手の話をうなずきながら聴くこと、相槌を打つことも、会話を進め、深める上で大事です。

 「傾聴」する努力をしながら、自分の心の声も聴いてみましょう。自分を知ることも大事なことです。

 また、プラス思考も重要です。自分のことを肯定的に見つめ、相手のことも肯定的に見つめるのです。誰にも長所・短所、得手・不得手があります。良いところを見つめ、肯定的に受け入れるのです。自分も相手も肯定的に受け入れることが夫婦としての基本と言えるでしょう。

 聴き上手になりましょう。お互いに相手の心の声を聴くことができるようになれば、子女が誕生した後にも、家族が一つになる大きな力となるでしょう。祈祷や瞑想(めいそう)にも大変役に立つと思います。

 「天一国時代は家庭に神様が共に住む時代である」とみ言(ことば)にありますが、傾聴は天一国時代に必要な習慣と言えるでしょう。

---

 次回は、「夫婦のコミュニケーション」をお届けします。



「一気に読んでしまいたい!」というあなたへ

『祝福結婚の恵みと夫婦円満の秘訣』を書籍でご覧になりたいかたは、コチラから