2024.08.07 17:00
天一国主人に育む「神様コーチング」31
陽性と陰性の統合(負の感情の解消)【第4~7ステップ】
ナビゲーター:阿部 美樹
前回は、第1ステップ「陰の感情をVAKでイメージ化する」、第2ステップ「陽の感情を引き出す①」、第3ステップ「陽の感情を引き出す②」の説明をしました。
続いて第4~7ステップの質問例を紹介します。
【第4ステップ】
「陽陰の統合」
自然での散策で感じた「陽の感情のイメージ」と脇に置いた「陰の感情のイメージ」を統合します。
質問例:
「そのような場面のどこかに脇に置いていた〇〇(ニックネーム)はありますか?」
返答が「見えません」「分かりません」という場合は、「イメージで陽性の場面をスクリーンに映し出すことができますか? そのスクリーンを上下左右に広げるようにして見ると、どこかにあるかもしれませんが、いかがですか?」「もしかしたら足元や後ろにあるかもしれません」と聞きながら探していきます。
見いだした後に、「そのような陽の感情のイメージで〇〇を見ると何か変化はありますか?」と質問します。
変化があったとしても、なかったとしても、「それをどうしたいですか? 色を明るくしたいという人がいたり、小さくしたい、なくしたいという人もいたりします」と伝えます。
例えば、「なくしたい」と言われる場合、「〇〇に陽性の場面のエネルギーを注ぎこんでみましょうか? 照射したり、混ぜ合わせたりすることもできるかもしれませんが、どのようにしたいですか?」「さらに、どうしますか?」と質問します。
クライアントが安心できる状態まで陰の感情のイメージを変化させていきながら陽陰を統合していきます。
また、第3ステップで陽の感情の色を聞いてから、「その色の心で脇に置いていた〇〇を見ることができますか?」「何か変化はありますか?」と進めることも可能です。
【第5ステップ】
「肯定的な意味・価値の気付き」
陽性と陰性のバランスが整えられた後、改めて第1ステップの嫌な感情を持つようになったことに対して、意味や価値について質問をします。
質問例:
「全てのことは肯定的な意味(神のみ意〈こころ〉)があるはずです。それはあなたにとってどのような意味や価値がありましたか?」
このような質問を通して、意味や価値に気付くことができます。
葛藤した状態では肯定的な意味は分かりませんが、陽陰の統合をした後になると、肯定的な意味や価値に気付くことができます。
脳は、不要なものに対しては葛藤が生じますが、意味と価値があることに対しては肯定的に受け入れようとします。
【第6ステップ】
「振り返りと感謝祈祷」
質問例:
「今日のコーチングで心の整理ができましたか?」
「全体を通して何を感じましたか?」
「陽陰の統合を通して神様のみ意を感じたことに対して、感謝のお祈りをお願いします」
感謝の祈りをささげる、もしくは報告の言葉を述べてもらってもよいでしょう。
【第7ステップ】
「アンカリング」
その統合されたイメージを定着するために、一日のどの時間に思い起こしていくかを質問します。
「アンカリング」とは、五感を使って自分が望む状態を引き出す方法です。
アンカーとは船の「いかり」のことで、船がいかりで位置を固定するように、特定の刺激と状態を結び付け、同じ反応を起こせるようにします。
例えば、コーチングで印象深い情景や色を毎日同じ時間(または同じ場所)に思い出すなどを繰り返すことで、同じ感情を引き出し定着させることです。
質問例:
「このセッションで得たイメージを心に定着させることをアンカリングといいます。毎日思い起こすなどの方法がありますが、やってみたいと思いますか?」
「思い起こす時間を決めたり、場所を決めたり、動作を入れたりするなどありますが、どうしますか?」
やり方を一緒に考えて、方向性が決まったらセッションは終わりです。
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