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心情開拓
心霊を育てる生活原則(167)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』200549日第3版発行〉より)

14 幸運な者、ヨセフ

▲李耀翰先生

愛の誘惑を強硬に払いのけたヨセフ

 また、その家庭を栄えさせ、家事万端を引き受けるようになり、信仰と人格も認められる基準にまで達した途端に、愛の試練を受けるようになったのです。ヨセフは、主人が願うことは何でも従順に従いました。しかし、夫人の愛の誘惑だけは強硬に払いのけました。これが禍根となって無実の罪を着せられ、獄中に入れられてしまったのです。アダムとエバを天使長が誘惑したように、ヨセフに愛の試練が訪れたとき、この峠を彼は上手に越えることができました。ヨセフ自身、神が自分と共におられることを知っており、ポテパルの家でも神がヨセフと共におられることを証(あか)したのですが、ポテパルの妻は試練を与えました。ヨセフはそれを最後まで耐え抜いたのです。

 これは、ヨセフにとっては思わぬ出来事でした。ヨセフは神の法度に従い、ポテパルの家の僕(しもべ)として仕えてはいたとしても、「天の前に恥ずべきことはできない」という強い信条をもっていたにもかかわらず、口惜しくも汚名を被せられたのです。神の戒めを生命視し、自己というものがなかったヨセフにもこのような困難が迫ってきたように、今日でもこのようなことがあり得るのです。神が常にヨセフと共におられたように思えたにもかかわらず、このような汚名を着せられたのですから、ヨセフ自身どれほど驚いたことでしょうか。

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 次回は、「獄中でも同僚に感動を与えたヨセフ」をお届けします。


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