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心情開拓
心霊を育てる生活原則(165)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』200549日第3版発行〉より)

14 幸運な者、ヨセフ

 「さてヨセフは連れられてエジプトに下ったが、パロの役人で侍衛長であったエジプトびとポテパルは、彼をそこに連れて下ったイシマエルびとらの手から買い取った。主がヨセフと共におられたので、彼は幸運な者となり、その主人エジプトびとの家におった。その主人は主が彼とともにおられることと、主が彼の手のすることをすべて栄えさせられるのを見た。そこで、ヨセフは彼の前に恵みを得、そのそば近く仕えた。彼はヨセフに家をつかさどらせ、持ち物をみな彼の手にゆだねた。彼がヨセフに家とすべての持ち物をつかさどらせた時から、主はヨセフのゆえにそのエジプトびとの家を恵まれたので、主の恵みは彼の家と畑とにあるすべての持ち物に及んだ。そこで彼は持ち物をみなヨセフの手にゆだねて、自分が食べる者のほかは、何をも顧みなかった。さてヨセフは姿がよく、顔が美しかった」(創世記第3916節)

▲李耀翰先生

「家庭教会による天国完成」をいかになすか

 私たちは今年、「家庭教会による天国完成」という標語のもとで、各自が天国人となって、天国家庭と天国教会を実現しなければならないという責任を負っています。

 創造の初めに生命の主人であられ、創造主でいらっしゃる神は、人間と共に暮らしたいと願われましたが、人間の不信により、創造主としての関係をもつことができませんでした。それで、どのようにすれば人間と関係をもち、神の本来の創造のみ旨を地上に実現することができるかというところに目的をおいて、再び人に対して摂理をしてこられたのです。

 アダムの家庭、ノアの家庭、アブラハムの家庭、ヤコブ家庭など、数多い復帰摂理の担当者たちを通して、神が人間と共に暮らしたいと願ってこられた姿を読み取ることができます。そこには、父母なる神が、子女を探してこなければならなかった切ない事情と、意思と、願いを、繰り返し繰り返し、見せてくださっています。

 今日、私たちに下さった天国完成という標語のもとで最も大きな問題は、「私個人はどのように神と共にあり、どのようにすれば神に所有され、どのようにすれば神の計画が私を通して成就するのか」ということです。

 今日まで、人間の無知と不信は神のみ旨を遮る要素となってきました。しかしノアは神様に従順に従うことによって分立の審判を下すことができるようにしたのであり、アブラハムは神が所有できる者として、神と一体となることによって信仰の祖先としてあがめられる条件を立てることができたのであり、ヤコブも義と機知でもって、神が共にいることのできる路程を歩むことができました。

 この時間は、神がヨセフと共におられるようになった内容を知ることによって、どのようにすれば私個人や家庭が、あるいは私のしている仕事が神の所有となり得るのか、どのようにすれば神が共にいてくださるのかということを調べてみることにしましょう。

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 次回は、「僕として仕えた家を栄えさせたヨセフ」をお届けします。


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