https://www.kogensha.jp/shop/detail.php?id=4229

心情開拓
心霊を育てる生活原則(164)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』200549日第3版発行〉より)

13 神を所有する者
(1979年111日 韓国・旧本部教会)

▲李耀翰先生

神様の心情相続の公式

 結局、神様に所有された人とか、神様を自分の神様にした人はみな、苦痛を通じて神様の心情を相続しました。神様の心情相続の秘訣は、そこにあります。だから私たちが、どのようにして神様に所有されるかというと、私たちも同じように、神様の三大苦痛の路程を歩きながら、その場その場において、神様を慰めていく以外に、神様と関係を結ぶことはできません。安らかな所やうれしい所ではなく、悲しい所や苦痛のある所、誤解されるところなど、恨みをもたざるを得ない場面において、自分の立場を超越して神を慰めていって初めて、神様はこの人なら信じられるのではないかと思われるのです。そのようにして神様は、その人に感動せざるを得ないし、心引かれざるを得ないのです。神様と心情を結ぶには、それ以外に方法はありません。

 また、私たちの慕っている先生も、人々に誤解されて、相当、胸にけがをされていらっしゃいます。そのことをよく知っている人が一線に立って、神様が受けた、先生が受けた苦しみを味わいながら、神様と先生を喜ばせれば、先生のけがもまた直っていくのです。

 こういう公式がよく分からないと、自分の環境や不信に埋もれて超越できず、信仰的にも疲れてしまって自殺してしまうのです。自殺をせずにそこから浮上して勝利するには、これは自分一人に限った苦痛ではなく、神様御自身が自分に配置された環境であり、その苦痛を通じて神の愛を接続されようとしているのだと悟ることです。自分にとって最大の苦痛も、よくその中を見れば、そこに神様の永遠の愛がプレゼントされているのです。例えば、あなた方の知っている栗は、外から見ればいばらの束ですが、中にはおいしい実があります。それと同じように、苦痛というイガは嫌ですけれど、その中には神の永遠の愛が実っているのです。だから、アブラハムがその苦痛を通じて永遠の信仰の親になったように、私たちも、その苦痛を喜んで受ければ、永遠の生命を復活して成長し、神を所有するのです。

 神様が私たちと共に暮らしたがる第37年路程の後半期において、私たちがそのようにして神に信じられ、神に所有された場合、霊界は総動員して再臨復活し、カイン側の人に証(あか)していくのです。そうすれば、地上天国の日も近いことでしょう。

---

 次回は、「『家庭教会による天国完成』をいかになすか」をお届けします。


◆『心情開拓』を書籍でご覧になりたいかたはコチラ