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天一国主人に育む「神様コーチング」28
「神のみ意」を引き出す

ナビゲーター:阿部 美樹

四つの視点から見る
 同じ物事に直面しても、捉え方は人それぞれ違います。見つめる立場が違い、視点が違うからです。
 その視点は、大別すれば四つあります。

 第一は、「自分の視点」です。
 誰もが最初は自分の視点で感じ取り、判断や選択をします。それは、自分の経験や価値観、感情からの視点です。

 時には、自分の経験からの固定観念や一般常識からの既成概念の影響を受ける場合もあります。

 「どのように見えますか?」「どのように感じますか?」「どんな思いですか?」という質問を通して引き出されることでしょう。

 第二は、「相手の視点」です。
 人間関係は主体と対象の相対的関係によって成り立つので、自分の立場だけでなく相手の立場が大切になります。

 夫がもし妻の立場だったら、妻がもし夫の立場だったら、と考えてみると、見える光景が全く変わり、違った感情が湧いてくることがあります。

 上司が部下の立場で、部下が上司の立場で見つめると、気付かなかったアイデアが湧いてきたり、違った感情になったりすることでしょう。

 「相手の立場になったら、どのように感じるでしょうか?」「相手からどんなメッセージが返ってくるでしょうか?」などの質問を通して視点が変化していきます。

 第三は、「第三者の視点」です。
 当事者である人間関係のどちらかに立って見るのではなく、客観的な視点、より大きな全体からの視点で見つめることです。
 そうすれば、目先のことだけでなく、全体を俯瞰(ふかん)した視点になります。

 人間関係では感情的になるなど、複雑に絡まった場合でも、冷静に事実と感情を切り分けて見ることができるかもしれません。

 「第三者の客観的な立場から自分を見ると、どのように見えるでしょうか?」「自分たち夫婦の姿を客観的な立場から見るとどのように見えるでしょうか?」「一従業員からではなく、会社全体から見るとどうですか?」などの質問を通して導くことができます。

神の視点から自分を見る
 さらに第四は、「神の視点」です。
 第三者の視点よりも、大きく本質的な視点になります。
 良心は第二の神なので、自分の心に尋ねてみると、神の願い、心情、み意(こころ)を感じ取ることができます。

 全ての出来事、物事には必ず「神のみ意」があります。
 例えば、うれしい恵みには「祝福」のみ意があり、苦しい逆境には「試練や訓練」というみ意があるように、全てに「肯定的な意味や価値」があるはずです。

 自分を中心として見れば、損害の災難にしか感じない出来事にも、何か意味や価値があります。

 「その姿を神様がご覧になってどのように見つめてくださいますか?」「神様からメッセージが与えられるとしたら、どのような内容になるでしょうか?」などの質問を通して神のみ意を感じるきっかけになることでしょう。
 まさに、祈りのような神との対話の世界です。

 堕落性本性は四つありますが、第一の「神の立場に立って愛せない」ということが全てのきっかけになったように、「神の立場に立つ」ことが復帰の観点から見ても大切なことです。

 また、どんな問題でも答えは必ず本人の中にあるということは、「神の中に答えがある」ということでもあります。
 だから、「神にみ意を尋ねる」ことで答えを得ることができるのです。

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