世界はどこに向かうのか 307
トランプ氏撃たれる、狙われる保守政治家たち
2024.07.16 17:00
世界はどこに向かうのか
～情報分析者の視点～
トランプ氏撃たれる、狙われる保守政治家たち
渡邊 芳雄（国際平和研究所所長）
今回は、7月8日から14日までを振り返ります。
この間、以下のような出来事がありました。
金日成（キム・イルソン）主席の追悼大会、金正恩（キム・ジョンウン）氏出席（7月8日）。スターマー英首相、米大統領と初会談。両国の「特別な関係」を強調（10日）。NATO（北大西洋条約機構）首脳宣言、ウクライナ加盟実現へ決意表明（10日）。中国、GDP（国内総生産）発表の記者会見取りやめへ（12日）。中国が日本の防衛白書に「強い不満」を表明（12日）。仲裁判断を巡り、中国が「誤った言論」と日本批判（13日）。トランプ氏演説中に銃撃される（14日）、などです。
ドナルド・トランプ前大統領が日本時間7月14日7時15分頃、ペンシルベニア州バトラーで大統領選に向けての演説中に銃撃されました。
犯人が放った銃弾は右耳上部を貫通し、その場でかがみこんだトランプ氏に数人のシークレットサービスが覆いかぶさったのです。
その後立ち上がったトランプ氏の顔面には、鮮血が頬を伝うように流れていました。
それでも、右こぶしを上げて「ファイト」と何度も叫んだのです。そして準備された車両に乗り込んで会場を後にしました。
犯人は警備隊によって射殺されました。すでに特定されており、名前はトーマス・マシュー・クルックス、20歳の青年でした。
会場となったバトラーから車で約1時間半の位置にあるベセルパークで生活していました。共和党員として有権者登録する一方、民主党系の団体に献金した形跡があるといいます。
集会会場の外側に位置する建物の屋根からステージに向けて複数の銃弾を発射しました。
使用した銃はAR15ライフルであるといいます。トランプ氏までの距離は約130メートルでした。
集会参加者の一人が犠牲になりました。消防士のコーリー・コンペラトーレ氏です。家族を守ろうとする姿勢を取っていたといいます。他に二人、重傷を負っているとの情報があります。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（WSJ）は15日、警備体制の大失敗を指摘しました。
なぜ狙撃に絶好のポジションを犯人に与えてしまったのかという点です。
会場周辺の人が、建物の屋根にいる不審者に対する懸念の声を上げていた証言があるのです。なぜトランプ氏を避難させなかったのか、なぜ先に狙撃を許してしまったのか、などが批判点です。
銃撃される直前、トランプ氏は体を前に少し倒しながら右を向いています。
直後に指摘しようとする演説内容に関係する巨大なグラフの図が掲げられていたからですが、そこに記されていたのは不法移民の推移を表すグラフでした。
不法移民の数は、トランプ氏がホワイトハウスを離れた直後が一番少なかったのです。政権下では効果的な制限が加えられていたということです。しかしそれ以後、バイデン政権下で移民が一気に増えたのです。
この実績を説明しようとしたことがトランプ氏を救ったのです。トランプ政権下で取り組んだ国境警備隊に命が救われたといっても過言ではありません。トランプ氏自身がそのように発言しています。
バイデン陣営はトランプ氏が民主主義の破壊者であると、さらにあおる戦略を立てていたのですが、今回の出来事を経て、バイデン陣営は選挙戦略を大きく転換しなければならなくなりました。
要人テロの犯人のほとんどは、左派・マルクス主義者とそのシンパです。
この数年の間、テロに遭遇しているのはほとんどが保守政治家です。ブラジルのボルソナロ氏、スロバキアのフィツォ氏、日本の安倍氏、そしてアメリカのトランプ氏です。
闘いの本質はどこにあるのか、何を乗り越えなければならないのかを示しています。
それは「マルクス」なのです。
★おすすめ関連動画★
国際勝共連合 街頭演説「このままでは日本は滅びる」2023年11月5日 新潟市万代
国際勝共連合 街頭演説「テロは絶対に許せない」2023年11月5日 新潟市東大通り
ザ・インタビュー 第29回
【渡邊芳雄・国際勝共連合常任顧問に聞く（その1）「『勝共』～神を否定する共産主義に打ち勝つために】
ザ・インタビュー 第30回
【渡邊芳雄・国際勝共連合常任顧問に聞く（その2）「神と共に生きる共同体理想の実現を目指して」】
ザ・インタビュー 第31回
【渡邊芳雄・国際勝共連合常任顧問に聞く（その3）「神は私と共に生きて今ここにいらっしゃる」】
---
U-ONE TVの動画を見るにはU-ONE TVアプリが必要です！
無料ですので、ぜひダウンロードしてご活用ください。
ダウンロードはコチラから
