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天一国主人に育む「神様コーチング」20
「成長コーチング」の第1、第2ステップ

ナビゲーター:阿部 美樹

1ステップ「テーマ設定」
 GROWモデルを参考にして、「創造目的を実現すること」を目指しながら、「成長コーチング」という相談対応の流れを作成しました。
 順を追って説明します。

 まずは「第1ステップ:テーマ設定」です。
 相談者が抱えている悩みや願い事は複数あることが考えられます。しかし効果的な相談をするためには、テーマを一つに絞ることが必要です。

質問例:
 「今日話したいテーマは何ですか?」
 「悩んでいること、願っていることで気になっていることは何ですか?」

 このような質問をしながら、話したいこと、解決したいこと、実現したいことを引き出します。
 テーマは相談員から提案することもありますが、基本は相談者自らが決めます。
 テーマを大別すれば、次の三つになります。

 第一は、落ち込んでいる、葛藤している、やる気が出ないなど、「負(陰)の感情の解消」です。

 第二は、〇〇さんとの関係を改善したい、話がかみ合わないなど「特定の人との関係改善」です。

 第三は、〇〇をしたい、△△になりたいという「願い・夢の実現」です。

 これらの三つの相談テーマを参考にして話したいテーマを決めます。

2ステップ「ゴール設定」
 次に、「第2ステップ:ゴール設定」です。
 ゴールという「行き先」を決めてこそ、出発できるので、なりたい姿、やりたい内容を聴きます。

質問例:
 「それがどのようになったらいいと思いますか?」
 「願いがかなってうれしいといえるのはどんな状態ですか?」

 このような質問をしながら、願っている理想の姿を確認します。

 ゴール設定をするときの四つの注意点を紹介します。

 第一は、「ゴールは肯定的な表現であること」です。
 「~ならないように」「~をしないように」という表現は、否定的な場面のイメージが強く残るので、「~になる」「~をする」という肯定形で表現することです。

 第二は、「主語は私であること」です。
 例えば、「子供が~になる」ではなく「子供が~になれるように導く私(親)になる」、「生徒が~をする」ではなく「生徒が~をするように導く私(先生)になる」ということです。

 過去と人は変えられず、自分のみ変えることができるという観点から、天一国主人を目指して成長するためのゴールです。

 第三は、「神様が喜ばれるゴールであること」です。
 極端な例ですが、「~が憎いので殺したい」と相談員が願っても、神様が喜べない姿なのでゴールになりません。
 相談者が願い、かつ神様も願うことがゴールにふさわしいものです。

 第四は、「ゴールはやりたいこと、なりたいこと」です。
 相談者は今までの経験や能力を考えて「できること、できそうなこと」を選択しがちですが、枠を取り払ってゴールにたどり着いたら心から喜べるような姿が理想的な設定です。

 さらに次のような質問があります。
 ゴールにたどり着いた状態をイメージする質問、動機を明確にする目的質問、期間設定する質問などです。

質問例:
 「それを実現したら何を得られるでしょうか?」
 「それを達成したらどんな自分になり、どんな人生になりそうですか?」
 「もしそれが解決したらどんな気持ちになるでしょうか?」

 目標が実現した姿をイメージしながら思い浮かべると、「未来体験リハーサル」になります。

質問例:
 「それは何のためですか?」
 「それはどんな価値がありますか?」

 ゴールという目標だけでなく、「何のため」という目的を明確にすることで動機が定まり、意欲が高まります。

質問例:
 「いつまでに実現するという期限を決めますか?」
 「期限を決めずに行うこともできますが、どうしますか?」

 期限を決めること、進捗状況に期日を設定することで具体化することができます。

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